日本DX大賞2024：都城市が生成AIプラットフォーム「zevo」で自治体部門大賞を受賞！

一般社団法人日本デジタルトランスフォーメーション推進協会（JDX）は、2024年6月21日に「日本DX大賞2024」の受賞者を発表しました。今年で3回目を迎える本賞は、132件の応募から、5つの主要部門と特別賞、サイボウズ賞、ポスターセッションの各カテゴリーで優れたDX推進の取り組みが表彰されました。

自治体部門の大賞を受賞したのは、都城市の「全国初！自治体専用生成AIプラットフォーム「zevo」で自治体の未来を切り拓く」プロジェクトです。

都城市は、LGWANという閉じた環境で生成AIを活用できるプラットフォーム「zevo」を開発しました。「zevo」は、各自治体の共通課題を抽出可能で、300自治体への無料提供と50自治体での予算化という具体的な成果を収めています。この取り組みは、自治体におけるDX推進の新たな可能性を示すものとして高く評価されました。

その他の受賞者:

ビジネストランスフォーメーション（BX）部門:
大賞：株式会社バルカー「設備点検プラットフォーム「MONiPLAT」～創業96年の製造業、初めてのSaaS事業へ挑戦」
優秀賞1：資生堂インタラクティブビューティー株式会社「新会社設立でデジタルIT人材を育成し、事業モデルを革新！」
優秀賞2：株式会社クレディセゾン「CSDX ー全社DX推進の実現」
マネジメントトランスフォーメーション（MX）部門:
大賞：株式会社後藤組「中小建設業が挑むデータ・ドリブン経営：ノーコード活用と「全員DX」」
優秀賞1：松本興産株式会社「DXで重苦しい文化を軽やかに皆が自立し意思決定できた」
優秀賞2：日清食品ホールディングス株式会社「経営トップの発信による全社的な生成AI活用の企業風土の醸成」
サステナビリティトランスフォーメーション（SX）部門:
大賞：株式会社果実堂「改善活動を基盤に全社で取り組むIoT・RPA技術を活用した休める稼げる農業DX」
優秀賞1：株式会社天地人「宇宙×水道DXの実現へ　持続可能性の維持向上を目指す水道事業体様向けサービス「宇宙水道局」」
優秀賞2：株式会社誠和「廃棄物をバイオマス資源に変換する農工連携型の資源循環社会を創るエネルギーデザインシステム」
カスタマーエクスペリエンス（CX）部門:
大賞：三井住友カード株式会社「モバイル総合金融サービスOlive」
優秀賞1：株式会社ヤマップ「４トンのゴミ削減＆絶滅危惧種ライチョウを救う！登山者と社会を巻き込んだ循環する「共助のDX」成功事例」
優秀賞2：株式会社エアークローゼット「曖昧性の高いファッション領域における顧客体験のDX〜ChatGPTを活用した対話型スタイリング提案システム〜」

特別賞を受賞したのは、佐賀県、株式会社IACEトラベル、日本電気株式会社、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社、アフラック生命保険株式会社です。

サイボウズ賞は、株式会社後藤組が受賞しました。ポスターセッションでは、富士油圧精機株式会社が最優秀賞を受賞しました。

日本DX大賞は、DXを通じた新しい価値創造に取り組む企業・団体を表彰する国内最大規模のアワードです。今回の受賞者の取り組みは、今後の日本のDX推進を牽引していくものとして期待されています。
日本DX大賞2024の発表を見て、改めてDXの重要性と可能性を感じました。特に都城市の「zevo」は、生成AIという最新技術を自治体の業務に導入することで、効率化と質の向上を実現した素晴らしい事例です。

地方自治体では、人口減少や高齢化など様々な課題を抱えています。「zevo」のような革新的な技術を活用することで、これらの課題解決に貢献できる可能性を感じました。

また、製造業や金融業など様々な分野で、ビジネスモデルの変革や顧客体験の向上を目指した取り組みが見られました。これらの事例は、各業界がDXによってどのように進化していくのかを示すものであり、非常に興味深かったです。

今回の日本DX大賞は、単に技術革新を紹介するものではなく、社会課題の解決や新たな価値創造に向けた取り組みを表彰するものでした。受賞者の取り組みは、今後の日本のDX推進に大きな影響を与えるものと期待されます。

今回の受賞をきっかけに、多くの企業・団体がDXへの取り組みを加速させ、より良い社会を実現していくことを期待しています。