津波フラッグで安全確保
2024-07-16 08:32:26

海水浴場で命を守る!「津波フラッグ」の認知度向上に向けた取り組み

海水浴シーズン到来!「津波フラッグ」で安全確保



夏の海水浴シーズン真っ只中。海でのレジャーを楽しむ一方で、忘れてはいけないのが、自然災害への備えです。特に近年、その脅威が叫ばれているのが津波です。

海水浴場での安全確保を目的に、公益財団法人日本ライフセービング協会(JLA)は、気象庁と連携し、「津波フラッグ」の広報活動に力を入れています。

2024年7月13日(土)には、神奈川県横浜市の海の公園海水浴場にて、海開き式典と同時に津波避難訓練が実施されました。この訓練には、子どもたちや保護者など約100人が参加し、「津波フラッグ」の使用方法と重要性を学びました。

「津波フラッグ」は、赤と白の格子模様の旗で、津波警報や注意報発令時に海岸利用者に視覚的に知らせるためのものです。サイレンが聞こえにくい状況でも、旗を見ればすぐに避難を開始できるため、聴覚に障害がある人や、遊泳中で音が聞き取りにくい人、外国人など、幅広い層への情報伝達に役立ちます。

訓練では、大津波警報を想定し、サイレンと同時にライフセーバーが「津波フラッグ」を掲げ、参加者は指定された避難場所へと移動しました。

広がる「津波フラッグ」の活用、課題も見えてくる



「津波フラッグ」の運用は2020年から始まり、現在では全国の海水浴場を持つ自治体の約6割にあたる255の市町村で導入されています。しかし、JLAが行ったアンケート結果では、各海水浴場の利用者に広く周知されていないという現状も明らかになりました。

近年、大地震発生の可能性が指摘される中、海水浴シーズン中に大地震が発生した場合、多くの利用者が裸足で熱いアスファルトの上を避難所まで歩かなくてはならないなど、訓練を通して新たな課題も見えてきました。

「津波フラッグ」を認識し、安全な海水浴を



JLAは、今後も「津波フラッグ」の認知度向上に取り組むとともに、各海水浴場における安全対策の強化を図り、誰もが安心して海水浴を楽しめる環境づくりを目指していきます。

海水浴に行く際は、「津波フラッグ」の存在を認識し、各自治体が実施する津波避難訓練に参加するなど、事前にしっかりと備えましょう。


画像1

画像2

画像3

会社情報

会社名
公益財団法人日本ライフセービング協会
住所
東京都港区海岸2-1-16鈴与浜松町ビル7階
電話番号
03-6381-7597

トピックス(ライフスタイル)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。