アプライドマテリアルズ、2025年度第1四半期の好調な決算を発表

アプライドマテリアルズが発表した2025年度第1四半期決算

2023年2月13日、アプライドマテリアルズ（Applied Materials, Inc.）が2025年度第1四半期の決算を発表しました。今回は業界の期待を超える財務実績を達成し、前年同期比で売上高が7％増の71億7,000万ドルに達しました。

売上と利益の詳細

この四半期における売上総利益率はGAAPベースが48.8%、非GAAPベースで48.9%と、いずれも高い水準を維持。営業利益率はGAAPベースで30.4%、非GAAPベースで30.6%という数値を記録しました。

1株当たり利益は、GAAPベースで1.45ドル（前年同期比で40%減）だったのに対し、非GAAPベースでは2.38ドル（前年同期比で12%増）と、影響を受ける中でも堅調な成長を見せています。そもそも非GAAPの指標では、特定の項目を除外することで、持続的な利益成長を示すことができます。

キャッシュフローと株主還元

営業活動によるキャッシュフローは9億2,500万ドルに達し、株主還元には16億4,000万ドルを充てたことも注目です。これには株式買い戻しが13億2,000万ドル、配当金が3億2,600万ドルが含まれています。こうした株主還元政策は、同社の安定した財務基盤を反映していると言えるでしょう。

CEOのコメント

社長兼CEOのゲイリー・E・ディッカーソン氏は、「当社は、高度なコンピューティングとAI技術の発展をサポートするためにエネルギー最適化を図り、顧客やパートナーとの協業を進めることで持続的な成長を実現します」との見解を示しています。

第2四半期の見通し

次の四半期については、引き続き最先端技術への投資が続くと見込まれていますが、同時に輸出規制に関する課題にも注意を払う必要があるとしています。特に、シンガポールにおける優遇税制の影響で、同国での税金費用が計上されるなどの影響もありました。

アプライドマテリアルズの強み

アプライドマテリアルズは、半導体や先進ディスプレイの製造に必要不可欠な技術を持っており、業界全体の成長に貢献しています。原子レベルでのマテリアル管理の専門知識を活かしながら、顧客のビジョンを現実化するソリューションを提供しています。

これからも同社の動向に注視し、半導体業界の未来を探っていく必要があります。