新たな感染症対策の技術
現在、私たちの生活は新型コロナウイルスをはじめとする感染症の影響によって大きく変わりつつあります。感染症が広がる中、多くの施設では入館時の体温検知が重要な対策として講じられています。そんな中、
株式会社データスコープ(DataScope, Inc.)が、
顔認証と体温検知を組み合わせた新しいカメラシステムを日本で初めて発表しました。
共同開発によって実現した技術
この新システムは、台湾の鴻海集団との共同開発により実現しました。主に発熱リスクのある感染症患者を迅速に検知することを目的としています。特に今の時代、学校や病院、商業施設など人が集まる場所での感染拡大のリスクは高く、その対策が求められています。これにより、施設の入り口で発熱を早期に発見し、感染拡大を未然に防ぐことが可能になります。
導入エリアとその効果
この体温検知カメラは、オフィス、病院、学校、公園、駅など、利用者が密集する場所の入退館管理に設置されることが想定されています。これにより、各エリアの入口や出口での効果的な感染症対策が期待されます。
多彩な機能
このシステムには以下のような多彩な機能が搭載されています:
- - 非接触での正確な温度測定:体温測定精度は±0.2℃で、高速かつ正確な測定が可能。
- - リアルタイムアラーム機能:体温検出後、ディスプレイ表示及び音声アラートによって異常時には入室をブロック。
- - マスク認識機能:マスクを着用しているかを自動認識し、未着用者には音声で警告。
- - 顔認証技術:複数人の中から異常体温者を迅速に特定し、施錠、警告が可能。
- - 高性能AIと安定性があるシステム基盤:信頼性の高いLinuxに基づき、高性能なAIプロセッサを内蔵しています。
- - インターネット通信機能:Wi-Fiまたは4Gネットワークで迅速にシステムが稼働します。
- - 統合管理システム:学校や商業施設において、データが視覚化され管理可能です。これにより、記録、バックトラック、データ分析が統一的に行えます。
2020年度の目標
データスコープは、2020年度にこのシステムを1000台設置し、1億7000万円の売上を見込んでいます。価格は機種や台数、その他の条件により変動しますので、具体的な情報は公式ウェブサイトで確認できます。
お問い合わせ
この新しい顔認証と体温検知の技術は、今後の感染症対策において非常に重要な役割を果たすことが期待されます。私たちは、技術の進化とともに、より安全な社会を築いていくことが求められています。