TED×KeioU Salonにおける信岡良亮の講演レポート
2024年12月8日、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスにて行われたTED×KeioU Salonに、さとのば大学の発起人である信岡良亮が登壇しました。このトークイベントでは、彼自身の経験を元に持続可能な社会についての考えを深めていく様子が見られました。
信岡良亮の経歴と活動
信岡良亮氏は1982年生まれで、同志社大学を卒業後、東京のITベンチャー企業に就職しました。しかし、経済成長がもたらす未来に対する不安から、彼は退職し、島根県海士町に移住。そこでの経験を基に、2008年には仲間と共に「持続可能な未来へ向けて行動する人づくり」を目的に起業しました。
その後6年半の島生活を経て、再び東京に戻り、都市と農村の新しい関係を創ることに挑戦しています。
講演の内容
トークの中で信岡氏は、資本主義的な労働生活から離れ、島根県海士町でのコミュニティの力を活かす生活について語りました。多くの人が「困りごと」を避ける中、彼は「困っているからこそ続きは仲間が集まる」という気づきを得たと述べています。
トークのテーマは、「自分たちの社会を自分たちで作る」ことが持続可能な未来を築く鍵であるとし、自身のストーリーをもとに、実際の行動につながるヒントを参加者に共有しました。
さとのば大学の紹介
さとのば大学は、「地域を旅する大学」として知られており、全国のさまざまな地域で生活をしながら、自らのテーマに取り組んでいくことができる新しいスタイルの教育機関です。プロジェクト学習を通じて、参加者は自分らしく社会に関わり、未来を共に創り出す力を身につけることを目指しています。
信岡氏の強い思いとその行動が、参加者の心に響く場面も多く、彼のビジョンが持続可能な社会の実現に向けた重要なメッセージとなりました。
今後の活動と出版予定
現在、信岡氏は「さとのば大学」の運営に加え、地域創生に向けた新たな取り組みを進めています。2024年4月には「学び3.0」という書籍を出版予定で、地域で未来を共創するための学びのあり方を考察していくそうです。
まとめ
信岡良亮氏のトークは、持続可能な社会づくりにおける重要な視点を提供し、参加者に新たなインスピレーションを与えるものでした。TED×KeioU Salonの開催を通じて、地域と都市の新しい関係創りに向けた意義深い議論が展開され、彼の活動の重要性が再認識される機会となりました。
ぜひ、信岡氏のトーク動画もご覧いただき、彼の思いを感じ取ってみてください。
トーク動画はこちら