グリーンコープ共同体、2027年までにCO₂排出ゼロを目指す取り組み

グリーンコープ共同体、2027年までにCO₂排出ゼロを目指す取り組み



一般社団法人グリーンコープ共同体は、2027年を期限に自身の事業活動からCO₂排出を実質ゼロにするという高い目標を設定しました。この取り組みは、日本国内の西日本地域を中心に16の生協が集まって形成された組織が中心となり、約43万人の組合員とともに進めています。この活動を通じて、環境に対する意識を高めるだけでなく、無理なく生活の中で持続可能な選択をできるようにすることを目的としています。

環境アクションの三本柱


グリーンコープが実施している環境アクションは、主に以下の三つに焦点を当てています。
1. リユース・リサイクル容器の活用: 再使用可能な容器や資材の活用を促進するとともに、返却された資材の再資源化の仕組みを整えている。
2. 国産品の優先利用: フードマイレージ運動として、輸送に伴うCO₂を削減するために国内製品を優先的に取り入れる方針。
3. 行動成果の数値化: 参加者の行動による削減効果を定量化し、その数値に基づいて資金を積立て、さらなる環境対策に取り組む。

これらの取り組みは、一般の組合員が日常的に参加する形を取っているため、参加意欲を高めやすく、持続可能性を意識した行動が広がっています。

2025年の成果


2025年8月には、これらの努力によって以下の成果が得られました。
  • - CO₂排出量の削減: 約795トン、これは杉の木約56,700本が1年間で吸収する量に相当します。
  • - 再使用・回収された容器・資材: 総量は約1,417,000本・パック、これにより約254トンの資材が再利用されました。
  • - 国産品の利用によるCO₂削減: 約684トン。
  • - 環境対策に活用される拠出金: 約4200万円。

リユース・リサイクルの詳細


具体的な取り組みとして、牛乳瓶などのびん入り商品や古紙を使用したモウルドパックの採用が挙げられます。また、消費後の食品トレーや配送袋、使用済みカタログの返却と再資源化も行われ、これらの結果、2025年8月に112トンのCO₂削減が実現しました。実際の回収実績は以下の通りです。
- 牛乳瓶: 478,675本
- リユース瓶: 217,381本
- たまごモウルドパック: 721,528パック

フードマイレージ運動


グリーンコープは、食材調達において輸入品よりも短い輸送距離を有する国産品を重視しています。これにより日常的な買い物行動を通じて、温室効果ガスの削減に寄与しています。2025年8月には、これにより684トンのCO₂を削減しました。

拠出資金の利用


組合員の参加によるCO₂削減に基づいて、毎月資金を拠出しています。この資金はマングローブの植林や電気自動車の導入、さらにはドライアイスの削減など、持続可能な社会を目指すための多岐にわたる施策へと活用されています。2025年8月の拠出額は約4200万円に達しました。

組織概要


一般社団法人グリーンコープ共同体は、福岡市博多区に本部を構えています。母親たちの「安心・安全な食べ物を子どもたちに」という想いから始まり、地域に根ざした生活協同組合として、持続可能な社会の実現に向けて活動を照らし続けています。気候変動が叫ばれる現代において、グリーンコープの取り組みは他の組織にも影響を与え、多くの人々が環境問題に意識を向けるきっかけとなることでしょう。

詳しい情報は公式サイトをご覧ください。

会社情報

会社名
一般社団法人グリーンコープ共同体
住所
福岡県福岡市博多区博多駅前1-5-1博多大博通ビルディング4F
電話番号
092-481-4800

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。