「5 Chair」が受賞
2024-05-27 13:07:46

竹集成材を用いた椅子「5 Chair」がiFデザイン賞を制覇

近年、環境意識の高まりに伴い、持続可能な素材を用いた製品が注目を集めています。そんな中、岡山県倉敷市に本社を構える株式会社テオリが手がけたダイニング用チェア「5 Chair」が、世界的設計賞であるiF DESIGN AWARD 2024の受賞に輝きました。

竹集成材の魅力



この「5 Chair」は、竹集成材を使用しており、デザイン性と持続可能性を兼ね備えたロングライフな家具づくりを行っています。竹は成長が早く、再生可能な資源であるため、環境に優しい素材として注目されています。この椅子は特に、エネルギーや梱包材の削減に寄与するノックダウン構造を採用しており、輸送時のエネルギーを大幅に削減することができるため、エコロジーな製品としても評価されています。

iF DESIGN AWARDとは



iF DESIGN AWARDは、世界でも最も歴史あるデザイン賞の一つで、ドイツにて1953年に創設されました。毎年、世界各国の優れたデザインを選び抜くこの賞には、2024年には72か国から約11,000点の応募が集まりました。132名の国際的なデザイン専門家が厳選を行い、その結果「5 Chair」が選ばれたのです。

テオリの取り組み



設立1989年のテオリは、1998年から地元の資源である竹を使用した家具づくりを開始しました。当初は竹の集成材の製造方法が確立されていなかったため、独自に開発を行い、オリジナルの商品を次々と市場に送り出しました。現在では、竹集成材を専門に製造する工場を稼働させ、地域の竹を無駄なく利用する努力を続けています。枝葉部分は土壌改良剤、細い部分は化粧品やオイルとして再利用されるなど、循環型社会の実現を目指しています。

地域貢献と業界への影響



特に注目すべきは、テオリが地域の間伐された孟宗竹を積極的に利用し、竹林の保全活動にも寄与している点です。竹の買取実績は年々増加しており、地域への貢献が具体的に表れています。2023年9月から2024年2月までに20,379本の竹を買取っており、この取り組みが地域社会にどのような影響を与えているのか、今後も注目が集まります。

受賞の喜び



ベルリンで行われた授賞式には、テオリの代表取締役である中山和幸氏も出席し、同社の取り組みやデザインへの思いを語りました。大きな舞台での受賞は、テオリにとってさらなる飛躍のきっかけとなることでしょう。未来に向けて、竹循環型社会の実現を目指すテオリの更なる挑戦に期待が寄せられています。

このように、テオリの「5 Chair」は、ただの椅子にとどまらず、環境に配慮したデザインと地域貢献の象徴としてこれからも多くの人々に愛される家具となるでしょう。シンプルでありながら、機能性と美しさを兼ね備えた「5 Chair」は、私たちの見識を広げるきっかけとなる一品です。

会社情報

会社名
株式会社テオリ
住所
岡山県倉敷市真備町服部1807
電話番号
086-698-4526

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