新しいパッケージ価値の創造を探る「Packaging Inclusion」
クルツジャパンとフジシールインターナショナルが手を組み、最新のパッケージデザインをテーマにした展覧会「Packaging Inclusion vol.1 つながる」が開催されます。本展では、従来の包装の枠を超えた新たなパッケージの概念を提案することを目指しています。社会が大量生産・大量消費から、より個に寄り添った価値提供へとシフトする中、パッケージに求められる役割も変化しています。
プロジェクトの背景と目的
クルツジャパンは、長年にわたりパッケージ加飾に技術を注いできた企業でありながら、発表の場が限られていることに悩んできました。そこで、私たちは影の存在から脱却し、パッケージが送り手の意図や受け手の感情を豊かにする道具であることを示す新しい機会を創出することにしました。私たちの目標は、パッケージの機能を再定義し、より意味のあるものへと進化させることです。このプロジェクトでは、単に内容物を保護することに留まらず、流通や生産の仕組みを見直すことで、全く新しい価値を提供することを志しています。
展覧会のテーマ「つながる」
本展のテーマ「つながる」は、人と人、物と物、そして感情を結ぶパッケージの力を強調します。コロナ禍によって人との接触が制限され、私たちは徐々に技術と共に生きる新しい社会を模索するようになりました。この展覧会では、パッケージデザインを通じて新たなコミュニケーションの形を提案します。
参加デザイナーたちの紹介
展覧会には4名の才能豊かなデザイナーが参加します。それぞれの作品は、日常の一部としてのパッケージの新たな役割を探るもので、参加者を魅了することでしょう。
- - 石田 清志:基盤を持つ化粧品パッケージから、より広いブランドデザインの方向性をみせる。
- - CAL.AND:12面体カレンダーを通じて日常にストーリーを織り込むパッケージ提案。
- - 小玉 文:今後の素材や質感、触感の重要性を伝える。「手で触れて感じるデザイン」に重点を置く。
- - 佐々木 智也:日常と非常時が「つながる」デザインを模索し、現代的なパッケージの可能性を広げる。
さらに、各デザイナーによるパッケージを介した新たな体験を提案する作品が展示され、訪れる人々に新たな視点を提示します。
開催概要
- - 開催日時:2022年5月13日(金)~2022年5月29日(日)
- - 会場:GOOD DESIGN MARUNOUCHI (東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル1F)
- - オープニングプレゼンテーションは初日の18:00から行われ、参加デザイナーが作品について語る貴重な90分間です。
このプロジェクトは、時代の変化に応じた新しい価値を創造するための第一歩です。私たちは今、デザインを通じて人々の心に響く何かを提供することに尽力しています。ぜひご来場いただき、新たなパッケージの可能性を一緒に体験しましょう。