未来の蓄電池社会を支える革新的技術
株式会社Integral Geometry Science(IGS)は、2025年2月19日から21日まで、東京ビッグサイトで開催される「BATTERY JAPAN 二次電池展」に参加し、新たに開発した「蓄電池非破壊画像診断システム」を公開します。このシステムは、電池の発火や爆発事故を未然に防ぐための画期的な技術として、業界内外から注目を集めています。
電池事故の現状とIGSの挑戦
近年、国内外でモバイルバッテリーの発火事故やリチウムイオン電池の爆発が問題視されています。これにより、電池メーカーは製造過程での品質管理を厳格に行う必要が高まっていますが、従来の検査方法では潜在的な不良品を見つけることが難しいという課題があります。IGSはその解決策として、非破壊で電池内部の電流密度分布を可視化する新しいシステムを開発しました。
蓄電池非破壊画像診断システムの特長
この「蓄電池非破壊画像診断システム」は、電池の内部の電流密度分布を高精度で測定し、故障解析や品質管理を非破壊で行うことが可能です。具体的には、3つの大きな特長があります。
1.
電流密度分布の可視化:電池内部の電流状態を透視できるため、故障の原因を正確に特定できます。
2.
非破壊検査の実現:電池を破壊することなく内部を内部を確認できるため、出荷時と同じ品質での運用が可能です。
3.
全数検査を実現:従来の抜き取り検査では見逃されがちな不良品を、高い精度で特定できます。
この技術により、電池の安全性が劇的に向上し、消費者に安心を提供できます。
BATTERY JAPANでの紹介
IGSのブース(E44-16)では、実際にこの検査装置のデモが行われますので、ぜひ訪れてみてください。また、2月21日にはIGSの代表取締役である木村建次郎氏がセミナーを実施し、本システムの開発背景や、その効果について詳しく解説します。安全性を高めるための新しい技術を学べる貴重な機会です。
さらなる未来への扉
IGSは2012年に設立され、電池業界だけでなく、透視技術の開発においても先駆的な役割を果たしてきました。中でも「散乱の逆問題」を解決した成果は、国際的にも高く評価されています。さらなる研究開発を進め、社会のニーズに応えた技術を提供することで、未来の蓄電池社会の実現に貢献していくでしょう。
詳細な情報は
IGSの公式サイトをご覧ください。未来の安全な電池利用を支えるIGSの技術に、ぜひご注目ください。