ブロックチェーン連携
2020-10-13 11:00:04

データチェインが実現するブロックチェーン連携の未来とは

データチェインが進めるブロックチェーン間の相互運用性



株式会社Datachainが開発した「Cross Framework」は、ブロックチェーン間のインターオペラビリティを実現し、取引の安全性を高めるための新たな手法を提供しています。このフレームワークを用いた取引に関する特許が出願され、多くの企業や開発者から注目を集めています。

従来の取引モデル、特にHTLC(Hash Time-Locked Contracts)や2way-peg方式では、取引参加者が応答しない場合や、決済チェーンがルールに適合しない場合にリスクを抱えていました。このようなリスクを回避するために、DatachainはCross Frameworkにより、異なるブロックチェーン間でのスマートコントラクト実行をアトミックに行います。

Cross Frameworkによる革新



Cross Frameworkを利用することで、片方のチェーンから別のチェーン上のスマートコントラクトを安全に実行できます。このため、各ブロックチェーンにある任意のデータを参照し、処理を行うことが可能となります。現在、Hyperledger Fabric®やTendermint®での利用が確認されており、今後Corda®やQuorum®など他のブロックチェーンでも活用される予定です。

また、Cross FrameworkはOSS(オープンソースソフトウェア)として公開されているため、広く誰でも利用可能です。これにより、ブロックチェーンの透明性と堅牢性を損なうことなく、アプリケーション開発者は簡易にCross-chain smart contractを開発できます。

背景と課題



ブロックチェーンは独立したネットワークが基本で、相互接続する能力が乏しいという課題があります。これまでのソリューションは、特定の中央集権型システムに依存し、安全な通信プロトコルを都度開発しなければなりませんでした。これらは透明性や堅牢性を損なうリスクがあります。

企業やサービスの特性が異なるため、ブロックチェーンへの要件は多様化しており、将来的には多くの異なるネットワークが形成され、さまざまなユースケースでCross-chain smart contractの需要が増大する見込みです。特にCBDC(中央銀行デジタル通貨)の普及とともに、その重要性は増しています。

Cross Frameworkの特徴



1. 相互検証の実現: 複数のブロックチェーン間での状態検証を行い、ブロックチェーン同士でデータを安全に共有。これにより、特定の中央集権型システムに依存しません。
2. 開発の容易さ: 複雑なプロトコルを包含するスマートコントラクトを簡単に開発でき、さまざまなアセットトークンやデータ処理を複数のブロックチェーンで安全に実行できます。
3. 拡張性: Cosmos ICSに準拠しており、Hyperledger FabricやCorda、Quorum、Tendermintなどに対応。ニーズに応じて今後も機能を拡張する予定です。

これらの特徴により、セキュリティトークンや船荷証券、保険関連の自動執行など、異なるブロックチェーンが関わるユースケースにおいても、Cross-chain smart contractを迅速に実装できるようになります。

未来への展望



Datachainは、Cross Frameworkを通じて開発者がブロックチェーンの持つ特性を損ねることなく、さまざまなサービスを提供できる環境を作っていきます。また、OSSとしての技術公開を行い、ブロックチェーンの相互接続やスマートコントラクト開発の課題解決に貢献する意向です。

さらに、Datachainではブロックチェーンのデータ流通が進む未来を共に目指す仲間を積極的に募集しています。興味のある方はぜひ公式採用ページをご覧ください。

株式会社Datachainの紹介



  • - 社名: 株式会社Datachain
  • - 設立: 2018年3月
  • - 本社所在地: 東京都港区六本木四丁目1番4号
  • - 代表者: 代表取締役 久田 哲史
  • - URL: Datachain公式サイト

Datachainがもたらすブロックチェーン間の相互運用性は、今後のデジタル経済における重要な要素となるでしょう。

会社情報

会社名
株式会社Datachain
住所
東京都港区六本木3-2-1六本木グランドタワー35階
電話番号

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