施工管理担当者9割超が実感！一人親方の労災保険加入の必要性、その背景とは？

施工管理担当者の9割以上が実感！一人親方の労災保険加入の必要性、その背景とは？

近年、建設現場では、一人親方の活用が増加しています。一方で、一人親方は、元請け企業の労災保険の適用対象外となるケースも多く、万が一の事故発生時に、十分な補償を受けられないという課題も存在します。そこで、今回は、施工管理担当者104名を対象に、一人親方の労災保険加入に関する意識調査を実施しました。

調査の結果、91.3%の施工管理担当者が、一人親方の労災保険特別加入の必要性を実感していることが判明しました。その理由として、約8割が「補償に関するトラブルを防ぎたい」と回答しています。

また、5年前と比較して、8割以上の担当者が、労災事故に関する危機意識の高まりを実感しており、その理由として、「近年、労災事故の発生件数が多くなっていると感じる」「猛暑の日が増え、熱中症の心配がある」といった声が多数挙がりました。

さらに、一人親方団体を探す方法について調査したところ、「友人や知人からの紹介」の他に、約3人に1人が「Web検索」と回答しており、労災特別加入をキーワードにする人もいるようです。

今回の調査では、下請けを依頼する建設管理担当として、万が一のことを考えて一人親方に労災保険に特別加入しておいてほしいという思いがあることが伺えました。また、近年では労災加入なしで現場に入れない案件も増えており、一人親方を探す条件として事前に労災保険に特別加入しているかを確認する施工管理担当も増えているようです。

安全第一の現場において、万が一のケースを考えることは重要であり、実際に工事中に被災してしまった場合に、労災に加入していなかったために保険給付を受け取ることができなかった事例もあります。インターネット検索が一般的になる現代において、Webから問合せをうける一人親方も増えることが想定されますが、今後はさらに労災保険への特別加入が案件の受注数に関わってくるのではないでしょうか。