福井コンピュータが発表した「TREND-POINT」新版の魅力
福井県坂井市に本社を構える福井コンピュータ株式会社が、新たに3D点群処理システム「TREND-POINT」の最新版を2025年10月21日(火)にリリースすると発表しました。このシステムは、革新的な3D表示技術を駆使した建設業向けのCADソフトウェアであり、特に効率的な現場管理や計測業務に貢献することが期待されています。
新機能の概要
今回の最新版では、次の4つの主要な新機能が追加され、業務の精度や効率を大幅に改善することを目指しています。
1. 3D Gaussian Splattingによる写実的表現
「3D Gaussian Splatting」(3DGS)技術により、よりリアルな3D表示が可能に。光の屈折や細部の質感を細かく表現することで、実物に近いモデルに仕上がります。この技術は特に、インフラの維持管理や災害記録、さらには文化財のデジタルアーカイブなど、様々な分野での利用が考えられます。
2. 点群と写真の重畳表示機能
新たに、点群データと高解像度の写真を重ねて表示するオプションが加わりました。これによって、トレース作業の効率が飛躍的に向上し、特に目視では確認しにくい部分の精査に役立ちます。
3. 点群の球体表示
従来の小さなドットでの表示から、点群を球体状に置き換えることが可能となり、拡大した時でも視認性が向上します。これにより、詳細な形状や色彩をより容易に把握できるようになっています。
4. 出来形ヒートマップのAR出力
最新の機能では、AR技術を利用した出来形管理が可能になります。これにより、従来の紙ベースの資料を使う手間を省き、デジタルな形での確認作業が行えるため、多くの利点があります。
リリース情報
このシステムの発売日は2025年10月21日で、一般向けの標準プログラムが税別144万円で販売されます。オプションとして3D Gaussian Splattingの読み込み機能が10万円(税別)で提供されます。
新しい機能の詳細
同社は新機能の他にも、ユーザーにとって便利な機能を多数追加しています。たとえば、点群上に情報を追加できる機能や、不要部分の選択をブラシで簡単に行えるようになるなど、ユーザーの利便性を高める工夫が盛り込まれています。また、GeoTIFFファイルの読み込みをスピーディにし、最新の測地系にも対応しました。
まとめ
福井コンピュータの「TREND-POINT」は、建設業界において効率や精度の向上が期待できる革新的な製品です。3DGSやAR技術を活用することで、これまでにない視覚的なデータ管理の可能性が広がり、様々な分野での活用が進むことでしょう。今後が非常に楽しみです。詳細情報については、公式サイトをご覧ください。