サッポロホールディングスが取り組むDX変革の新たな一歩
サッポロホールディングス株式会社は、4月から約5ヶ月の間、データ活用力と常識に捉われない発想力を育成するDX変革推進プログラムを始動します。このプログラムは、ビジネスプロセスの変革および新しい顧客価値の創出を目的とし、特に選抜されたグループ会社の社員13名を対象としています。
DX人財育成の背景
近年、デジタル化が進む中で、企業にとってデータは競争力を高める重要な資産となっています。サッポログループは2022年から、DX・IT人財育成プログラムをスタートさせ、2023年までに900名以上の基幹人財を育成しました。今回のプログラムは、さらなる質の向上を目指し、選ばれた社員たちに特化した内容で進められます。
このプログラムでは、日本アイ・ビー・エム株式会社の協力を得て行われ、既存の発想を超えるアイデアを生み出すためのスキルやデータ活用の知識が重点的に強化されます。参加者はそれぞれの事業課題に関連するDXの取り組みを行い、実際のビジネス戦略に結びつけて試行錯誤を重ねます。
プログラムの概要
プログラムは大きく二つのフェーズに分けられます。まず最初のフェーズでは、参加者が具体的な課題設定を行います。ビジネスプロセスの変革や新アプローチが求められる経営課題を抽出し、それに基づいたDXの取り組みテーマを選定します。この段階では、「発想力を高めるための思考法」のインプットが行われ、ビジネスにおける創造性を促進する手法が紹介されます。
次に、解決策を取りまとめるフェーズに進みます。ここでは、事業課題に対するデータ活用スキルを養うために、各種分析手法や統計知識、さらには生成AIに関する情報が得られます。そして、実際のデータを活用した小規模なPoC(Proof of Concept)を通じて、課題の効果検証を行い、最終的に推進計画書を作成します。これにより、参加者は理論だけでなく実践を通じて深い理解を得ることができます。
企業としてのDX戦略
サッポログループは、中期経営計画(2023~2026)の中でDXを重要な活動に位置づけ、企業価値の向上を図っています。このプログラムを通じて、長期的な競争力の確保や市場でのリーダーシップ強化を目指し、DXの成果を引き続き推進していく方針です。
この試みは、ビジネス環境が目まぐるしく変化する中での新たな風を吹き込むものとなるでしょう。デジタルと人材育成の融合がどのような成果をもたらすのか、今後の展開に期待が高まります。
お問い合わせ
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