ユニクロは、9月25日に東京の銀座で、チャリティTシャツプロジェクト「PEACE FOR ALL」の新作発表を記念したイベントを開催しました。このイベントは、宇宙開発企業であるブルーオリジンが設立した教育支援NPO「Club for the Future」とのコラボレーションにより実現したものです。
イベントには、宇宙飛行士のサイアン・プロクター氏と、日本人初の国際宇宙ステーション(ISS)の船長を務めた若田光一氏が登壇し、宇宙の視点から地球の重要性や平和について議論しました。
参加した20名の小中学生たちは、ブルーオリジン制作のVR体験を通じて、宇宙飛行をリアルに感じる機会を得ました。このVR体験は、UNIQLO TOKYOで9月26日から10月2日までの間、一般のお客様にも提供されます。
若田氏とプロクター氏は、宇宙任務のために実際に着用していたブルースーツやクルージャケットを持参し、その背後に秘められたエピソードを語りました。「ミッションパッチ」と呼ばれる宇宙飛行士の象徴的なワッペンについても触れ、彼らがどのように愛着を持っているかを明かしました。
また、彼らが宇宙から地球を見たときの心理的変化を示す「Overview Effect」についても述べられ、若田氏はこの経験がどれほど価値のあるものかを語りました。彼は、宇宙での生活を通じて、地球をもっと大切にしなければならないという気持ちを強く感じたと話しました。
さらに、プロクター氏は「PEACE FOR ALL」の活動における個人のスペースの意味について深く掘り下げ、一人ひとりが持つ「スペース」は他者に良い影響を与える力を持つと述べます。
このイベントを通じても、宇宙飛行士たちの言葉から、持続可能な未来のために私たちが何をするべきかを考えさせられます。
イベント後、小中学生たちは両氏に質問をし、宇宙で直面した困難についてそれぞれの経験を語ってもらいました。若田氏は、2013年のクリスマス前にISSの熱制御装置が故障し、行った修理のエピソードを共有し、その際のチームワークの重要性を強調しました。一方、プロクター氏は、短期間でミッションエンジニアの資格を取得した経験について語り、挑戦の中で得たものがいかに貴重であるかを振り返りました。
イベントは、「POSTCARDS TO SPACE」と呼ばれる独自の取り組みと関連しており、参加した子どもたちはメッセージを宇宙に送るポストカードを書くことができました。ロケットで宇宙へ送られ、地球に戻る際には「宇宙飛行済み」のスタンプが押されて返送されます。この活動を通じて、参加者は宇宙とのつながりを感じる貴重な体験を得ることができます。このイベントの開催を記念して、参加者の中から抽選でケネディ宇宙センターへのツアーが当たるキャンペーンも行われています。
「PEACE FOR ALL」プロジェクトは、著名人のデザインを通じて、平和への願いを表現したTシャツを販売し、得られた利益は支援団体に寄付されます。ユニクロでは、このプロジェクトを通じて、さらなる平和活動を広めていきます。新作Tシャツは、9月26日より全国のユニクロ店舗またはオンラインストアで購入可能。
このチャリティ活動を通じて、私たちが一丸となって平和を目指す重要性を再認識する機会となりました。