副業の実態が明らかに:スキルアップ研究所の最新調査結果
最近の働き方改革や終身雇用制度の変化により、多くの人々が本業以外に副業に取り組むようになっています。株式会社ベンドが運営する「スキルアップ研究所」は、2024年12月1日から12月8日までの間に実施した「副業の目的とその結果に関する実態調査」を行い、興味深い結果を発表しました。調査に参加したのは全国で副業を経験した200名で、結果は2024年12月20日に公開されました。
この調査では、副業に関する様々な情報が収集されました。その中で特に注目すべきポイントは以下の通りです:
副業年収は50万円以下が8割
調査結果によれば、副業からの年収が50万円以下の人がなんと72.5%という驚きの数字を示しています。具体的には、25万円以下と答えたのが72.5%、25万円から50万円の間が14.5%となっており、副業で大きな利益を上げることができていない実態が浮き彫りになりました。副業から100万円以上の年収を得ているのはわずか3%に過ぎず、150万円以上になると1%にも満たないとされています。
副業の目的は圧倒的に収入増加
調査に参加した約86.5%の回答者は、副業を行う最大の目的を「収入増加」と回答しました。この結果から、多くの人が副業に取り組む理由が明確であることがわかります。副業を始める理由としては、将来的な転職や独立を夢見る人々が多いのかもしれません。実際、副業によって得た収入の安定を図り、そこから新たなキャリアを築こうとする動きが見られます。
副業の種類は多様で「軽作業」が主流
副業の内容についても注目すべき結果が得られました。副業の種類として最も多く挙げられたのは「軽作業」で、19.5%がこの選択をしました。続いて「ネットビジネス」が16.5%を占め、その他にも投資関連やサービス業、WEB・動画制作といった多様な業種が票を得ています。これからの副業市場の多様性を示す一因かもしれません。
本業とは無関係な副業が多数
本業と関連のある副業を行っている人は少なく、逆に本業とは無関係な副業に取り組む人が多い結果を得ました。これは多くの人が副業を収入増加手段と考えていることを示唆しています。しかしながら、特定のフィールド(サービス業同士やIT・ソフトウェア業とWEB動画制作など)では本業の経験が活かせるケースがあり、この点も興味深いです。
課題と今後の展望
調査からは、副業に取り組む人々がどのような課題を抱えているのか、またどのように収入を増やし、キャリアを築こうとしているのかが浮き彫りになりました。今後は、副業が本業に与える影響や収入の安定化を図る制度の構築が求められるでしょう。副業を通じて、より多くの人々が自己成長と収入増加を実現できる社会の構築を目指して、さらなる支援の強化が必要です。
もっと詳しい調査結果については、スキルアップ研究所の公式サイトをご覧ください(
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