2024年6月の空港運用状況国際線外国人旅客数過去最高を更新

2024年6月の空港運用に関する最新動向

2024年6月、空港の運用状況において、国際線の外国人旅客数が183万人を記録し、この時期における過去最高を達成しました。この結果は、円安などの要因も影響し、今後の利用者増加が期待されます。また、単月としても過去2番目の水準に達し、航空産業全体の回復傾向が強く見て取れます。

航空旅客数の変化

全体の航空旅客数は323万人に上り、2019年同期と比べて90％の水準に回復。国際線での旅客数は261万人、こちらも2019年同月比で87％に達しています。特に、外国人旅客の増加は目覚ましく、6月に入ってから183万人と2019年を比較すると122％の増加を記録しました。この流れは非常にポジティブなニュースであり、日本が再び国際的な旅行先として注目される状況が示されています。

日本人旅客数はコロナ前と比較して半分ほどに留まっており、55万人（2019年同月比51％）となっています。国際線の発着回数も堅調に回復しており、12,766回を記録しています。

国内線の結果

国内線に関しては、旅客数が61.9万人で、昨年の同月と比べて同等の水準を維持しています。特に62.2万人に迫る数字は、6月としての最高値に近いものであり、国内線の需要も強まってきました。発着回数は4,004回に達し、2019年比で91％となっています。

貨物便についての動向

国際線の貨物便も良好な状況を維持しており、発着回数は2,545回（前年同月比100%、2019年同月比120%）に達しました。国際航空貨物量は16.9万トンとなり、前年よりも増加し続けており、特に仮陸揚貨物の増加が顕著です。これは、中国から米国へのEコマース需要が高まっていることが要因です。

上期の総括

2024年上半期では、国際線外国人旅客数が初めて1,000万人を突破しました。同時に、国内線旅客数も381万人に達し、こちらも過去最高値を更新しています。全体で航空旅客数は1,929万人で、2019年と比較して89％の水準にまで回復しています。国際線の発着回数は76,135回あり、昨年同期比で見てもいい結果を残しています。これらのデータは、航空業界の回復が着実に進んでいることを示しています。

今後の見通し

今後も感染状況と円安に注目が集まる中で、航空移動の需要は引き続き増加していくと期待されています。国内外の観光促進策が功を奏することで、さらなる利用者の増加が見込まれます。また、国際線と国内線の運用のバランスが取れつつあることも、明るい未来を示していると言えるでしょう。これからの航空業界の動向から目が離せません。