KAKEAIカンファレンス『RE:ENGAGE 2025』開催報告
2025年11月4日から6日にかけて、株式会社KAKEAIが主催したカンファレンス『RE:ENGAGE 2025』が開催されました。従業員マネジメント業務のテクノロジーを支援する同社の取り組みの一環として、多くの企業関係者が参加し、1,000名以上の申し込みを受けてオンラインで行われました。このイベントは、組織開発や新事業創出における最前線で活躍する14名の専門家が登壇し、最新の事例や実践知が共有される場となりました。
参加者からの評価も高く、イベント後のアンケートでは91%以上が「満足度4以上」と回答。セッションの内容は、人的資本経営や1on1コミュニケーションの効果的な運用方法に関するものでした。
イベントの背景
近年、組織に求められているのは、人と人との対話を通じて関係を再構築することです。現場の行動を変え、成果につなげるためには、制度や仕組みだけではなく、新しいアプローチが必要です。特に「1on1」はエンゲージメントを高め、成長支援において重要な手段ですが、現実には多くの課題が指摘されています。これらの課題に応えるため、KAKEAIは本イベントを開催し、実践知を共有する場を設けました。
アンケート結果
カンファレンスには、課長から一般社員、部長まで幅広い層が参加しました。参加者が直面している1on1の課題としては、管理職の面談スキル不足が最も多く、次いで成果が見えにくいといった声がありました。このような課題に対し、各セッションで実践的な知見や具体例が紹介されました。
各セッションの内容
1.
人的資本経営を支える1on1
PwCコンサルティングの加藤守和氏は、企業変革には成長実感とスキル活用が必要であると強調しました。スキルファーストの考え方を通じて、現場の対話が重要な鍵となることを述べました。
2.
新規事業推進に必要な1on1
大日本印刷の佐藤英吾氏は、新規事業における1on1の役割を説明。多様なバックグラウンドのメンバーが協力し合うためには、対話の重要性を述べました。
3.
部下の成長を促す1on1
GMOフィナンシャルゲートの西澤朋晃氏は、部下に自らの意志で成長を促すための問いかけの重要性を強調。対話を通じて本音を引き出すことが求められます。
4.
4,000人規模の1on1推進例
KDDI Sonic-Falconの根井裕之氏は、組織の特性に合わせた1on1の運用を紹介し、継続的な取り組みの重要性について語りました。
5.
創造的な質問の技術
MIMIGURIの安斎勇樹氏は、問いの質がメンバーの創造性に与える影響を証明する実験データを用いて説明しました。
6.
エンゲージメントと成長支援
NTTデータの小林哲氏、請川達也氏からは、従業員エンゲージメントの調査結果が紹介され、1on1支援ツールの活用が進められました。
まとめ
『RE:ENGAGE 2025』を通じて、多くの企業が抱える人材マネジメントの課題に真正面から取り組む貴重な機会でした。参加者からは、具体的な事例や実践的なノウハウが紹介され、実際の業務に応用できるヒントが得られたと好評を博しました。今後もKAKEAIは、こうした情報交換の場を提供し、企業の成長を支援する活動を続けていきます。