「アニメージュとジブリ展」が描くアニメの歴史と躍進の歩み

2021年4月15日から5月5日の間に開催される「アニメージュとジブリ展」では、鈴木敏夫氏が手掛けたアニメ制作の歴史が多彩に紹介される。特に、鈴木氏が編集者としての役割を担っていた1970年代末から1980年代にかけてのアニメの進化に焦点を当て、その重要なマイルストーンを振り返る。

本展覧会では、アニメの商業化が進んだ時期、特に1979年に登場した「機動戦士ガンダム」の成功がアニメ業界全体に与えた影響について深掘りされる。この作品が視聴者の間にアニメに対する新たな認識をもたらし、若者たちがアニメを自分たちのものとして受け入れるきっかけとなったことに注目したい。

「アニメージュ」は、その間を繋ぐ商業アニメ専門誌として設立され、ファンとクリエイターとの架け橋となった。鈴木敏夫氏は、『アニメージュ』の編集を通じてアニメ制作の裏側を丁寧に紹介することで、数多くの才能を世に送り出した。特に、宮崎駿監督と高畑勲監督を発見し、彼らとの協力によって『風の谷のナウシカ』を生み出したことは、ジブリの歴史においても特に意義深い。

展示エリアの概要

本展覧会は、アニメージュが誕生した背景やガンダムブームの盛り上がり、さらには鈴木氏が高畑・宮崎監督と関わる中で生まれた映画制作の過程といった4つの主要エリアに分かれた展示が予定されている。

1. アニメージュ誕生！テレビまんがからアニメブームへ では、1970年代末のアニメブーム期におけるアニメ映画ポスターやセル画セットが展示され、アニメという言葉がない時代からの熱意が感じられる。

2. アニメージュは私たちにすべてを教えてくれたガンダムが変えた歴史 では、「機動戦士ガンダム」を生み出したスタッフの背景が詳しく特集され、今まで見られなかったガンプラのジオラマ展示も見どころである。

3. 加速するアニメブーム拡大するアニメージュ では、鈴木氏の方針によって実現したファンとの交流イベントや雑誌制作の裏話を知ることができる。

4. ナウシカへの道一冊の雑誌から映画が誕生 では、『風の谷のナウシカ』の制作過程が貴重な資料と共に紹介されており、初公開となるセル画も展示される予定だ。

チケット情報

本展覧会の入場は全て事前に日時指定のチケットが必要であり、人気が予想されるため事前の購入をお勧めする。チケット価格は一般1,300円からで、学生や子供向けの価格も設定されているため、家族連れでも楽しめるような配慮がなされている。

また、SNSでは最新情報や特別な展示内容が定期的に発信されるため、訪問前にチェックすることをお勧めします。公式ウェブサイトには、チケットの購入方法や展覧会の詳細が記載されており、抽選受付や一般販売日程についても情報が提供されています。

この「アニメージュとジブリ展」は、アニメファンにとって見逃せないイベントであり、ジブリ作品を支えた歴史や鈴木敏夫氏の貢献を深く理解する貴重な機会となるだろう。ぜひ、足を運んでその魅力を体感していただきたい。