株式会社mov(代表取締役:渡邊誠、本社:東京都渋谷区)は、中国最大手のIT企業であるアリババグループが運営する地図アプリ「高徳地図」と、日本企業として初めて公式パートナー契約を締結しました。この提携により、movは「口コミコム」を通じて、高徳地図上での店舗情報の管理や最適化を実現し、訪日中国人客への効果的な集客を支援します。
重要な提携によるメリット
特にこの提携では、日本の事業者が高徳地図に必要な情報を登録し、訪日中国人観光客を効果的に引き寄せる施策を展開できる点が注目です。movの提供する「口コミコム」を利用することで、Googleマップや人気口コミサイト「大衆点評」との情報連携が可能となり、国内外の口コミサイトの情報を一元管理できるようになります。このシステムによって、合計30サイト以上を一括で管理でき、効率的なマップエンジン最適化(MEO)対策を実現することが期待されています。
回復を見せる中国インバウンド需要
新型コロナウイルスの影響で一時期低迷していた日本のインバウンド市場ですが、最近の報告では中国からの訪問客が急速に回復していることが明らかになっています。2024年には訪日中国人観光客数が2019年と比較すると約72.8%にまで回復し、その消費額は約1兆7,265億円に達する見込みです。さらに、2025年に予定されている大阪・関西万博は、さらなる成長を促す要因となるでしょう。
近年では、訪日中国人観光客の旅行スタイルが団体旅行から個人旅行へと移行しており、地図アプリを利用して自由に旅程を決める傾向が強まっています。そのため、訪日観光客が使用するリアルタイムな情報提供の場として、高徳地図は非常に重要な役割を果たしているのです。
高徳地図の特徴
高徳地図は月間アクティブユーザー数が8億人を超える中国最大の地図アプリであり、地図ナビや交通情報、周辺施設検索、配車サービスなど、多くの生活関連サービスを提供しています。訪日中国人観光客が日本国内を旅行する際にも、このアプリを活用することが多く、正確かつ魅力的に店舗情報を表示することが、集客向上にダイレクトに結びつきます。
movの役割と未来の展望
movは、言語や技術の課題によって今まで難しかった高徳地図への店舗情報のスムーズな掲載を実現します。これにより、訪日中国人観光客の「旅ナカ」において、有効な集客施策を展開できるようになります。また、movはインバウンド業界における豊富な知識をもとにした支援を行います。特に、インバウンド集客におけるデジタル化の重要性が高まる中、この提携は日本の事業者にとって大きなメリットとなるでしょう。
この新たな挑戦によって、movは日本の多様な事業者が訪日中国人観光客との接点を作り、集客力を向上させるお手伝いをしていく考えです。これからのインバウンド市場へのアプローチの在り方に、大きな変化がもたらされることでしょう。