ポーラ文化研究所における化粧文化展
株式会社ポーラ・オルビスホールディングスが運営する化粧文化ギャラリーが、2025年4月3日より「ヨーロッパの装い」展を開催します。本展覧会は、19世紀から20世紀のヨーロッパにおける化粧文化やその影響を深く掘り下げる内容となっています。展示されるアイテムには、当時の化粧道具や装身具、さらには関連書籍も含まれています。これにより、訪れる人々は化粧文化の歴史と進化を感じ取ることができるでしょう。
特に注目すべきは、サン・ルイによる1900年頃のガラス化粧セットや、1860年に作られたマルタンのワニス扇など、歴史的価値の高いコレクションです。これらは、イギリスやフランスの産業革命を経て進化したビューティー文化を代表する品々であり、私たちの現代の化粧品や技術にも影響を与えてきました。
この展示では、鎖国前の日本人が憧れた西洋化粧やファッションの美しさについて皆さんに考えていただける機会を提供したいと思っています。かつてのメイクアップがどのようにして我々の今の日常に繋がっているのか、その謎を解き明かす手助けができればと願っています。
参加プログラムの紹介
開催中には、来場者がより深く展示を体験できるような関連プログラムも用意されています。例えば、学芸員によるギャラリートークがあり、その中で展示品の背景や歴史を語ってくれます。また、「ヨーロッパの装い」の一環として、扇子の歴史や使い方に関するワークショップも開催予定です。このように、単に展示を観るだけでなく、体験を通じてより多くの学びを得ることができる内容となっています。
化粧文化ギャラリーについて
化粧文化ギャラリーは、広さ14㎡の小さな空間ながら、化粧道具や装身具、絵画資料などを展示し、様々な時代の化粧文化を考察できるよう設計されています。加えて、予約制での学芸員によるガイドや資料提供も行われており、学びの場としての役割も担っています。
展示概要
- - 展覧会名:ヨーロッパの装い ―19 - 20世紀を中心に―
- - 会期:2025年4月6日(木)~9月26日(金)
- - 場所:ポーラ文化研究所化粧文化ギャラリー(東京都港区南青山2-5-17 ポーラ青山ビルディング1F)
- - 開室日:木曜日・金曜日(木曜日は予約制)
- - 休室日:8月14日(木)、15日(金)
- - 開室時間:11:00~17:00(最終入室は16:30)
- - 料金:無料
- - 公式サイト:ポーラ文化研究所
ゲストトークイベント
また、2025年5月22日には衣服標本家、長谷川彰良氏によるゲストトークイベントも開催予定です。西洋ドレスのコレクションを身近で観覧できる貴重な機会で、衣服の「構造美」や「着心地」に関する解説も興味深い内容となるでしょう。このイベントは事前申し込み制で、参加者は限定20名となります。
興味のある方は、4月21日からPeatixの公式ページから予約が可能です。イベントに参加することで、19世紀から20世紀の美に触れ、その魅力を再発見できることでしょう。ぜひこの機会を逃さず、多くの方々にご参加いただけることを願っています。