六甲山観光株式会社が運営する六甲高山植物園では、鮮やかな青色のヒメアジサイが見頃を迎えています。
ヒメアジサイは、エゾアジサイの花序全体が装飾花になったもので、1929年に植物学者・牧野富太郎が長野県戸隠付近で見たエゾアジサイの品種に命名しました。花が女性的で優美なことから「姫アジサイ」と名付けられたそうです。
六甲山は花崗岩で土壌が酸性であるため、ヒメアジサイは鮮やかな青色に発色し、この色は「六甲ブルー」と呼ばれ、神戸市の市花として親しまれています。
六甲山にアジサイが植栽された背景には、阪急電鉄創業者である小林一三氏の思いがありました。戦中から戦後にかけて、六甲山上のアジサイが寂れていく様子を見て、小林一三氏は六甲山をアジサイの山にしたいと願い、苗の提供を申し出たそうです。
六甲高山植物園では、7月下旬頃までヒメアジサイの美しい花を楽しむことができます。六甲ブルーのヒメアジサイを見に、ぜひ六甲高山植物園へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
六甲高山植物園について
六甲高山植物園は、標高約900メートルの六甲山上に位置する植物園です。日本各地の高山植物や、世界各地の花々が咲き乱れる、まさに花の楽園です。
園内には、高山植物だけでなく、池や渓流、展望台などもあり、自然を満喫できます。また、レストランやカフェもあり、食事も楽しめます。
六甲高山植物園は、都会からアクセスしやすい場所にあるため、日帰りで気軽に訪れることができます。
六甲高山植物園へのアクセス
六甲ケーブルカー、六甲ロープウェイをご利用ください。
神戸市営地下鉄「谷上駅」から六甲ケーブルカー乗車約15分
阪急バス「六甲ケーブル下」バス停から徒歩約10分
六甲高山植物園の営業概要
開園期間:開園中~11月24日(日)
開園時間:10:00~17:00(16:30受付終了)
入園料:大人(中学生以上)900円/小人(4歳~小学生)450円
* 駐車場:1,000円(8月10日(土)~15日(木):2,000円)
六甲高山植物園のホームページ
https://www.rokkosan.com/hana/
六甲山は、豊かな自然と文化が融合した、魅力あふれる場所です。六甲高山植物園で、美しい花々を鑑賞し、自然の素晴らしさを感じてみてはいかがでしょうか。