ADKホールディングスのIT基盤刷新プロジェクト
ADKホールディングスは、セキュリティの強化と運用負荷の軽減を目的に、ゼットスケーラーのクラウドセキュリティサービスを導入しました。この取り組みにより、全社のITインフラが一元管理され、効率的な運用が実現されました。
約2,600名の従業員を抱えるADKグループは、従来は拠点ごとにファイアウォールやVPNを管理していましたが、これを見直し、Windows 11への移行と同時にZscalerの導入を決定しました。2024年の3ヶ月間で約20拠点、3,000人規模への展開を完了し、運用上の多くの課題に対処することに成功しました。
ADKホールディングスのグループCIO、柴﨑貴志氏は「インターネット通信のセキュリティを担保し、ユーザーの行動を適切に管理できるようになりました」と話します。以前はVPN未接続の在宅勤務が存在し、パソコンの更新も行われない状態でしたが、Zscalerの導入によりこれらの問題が解消されたとのことです。
また、最近のランサムウェア事件を考慮に入れ、クライアントの機密情報を守るためのセキュリティ強化が急務となっていました。さらに、コロナ禍によるリモートワークの普及に伴い、VPN接続時のトラフィック集中や複雑な認証がユーザーにとって負担となっていたため、導入が急務でした。
このZscaler導入プロジェクトは、IT部門による200台規模のパイロットテストを経て、全社展開に進化しました。導入パートナーの支援体制や、既存アプリケーションのSaaS化の進展が導入を加速させました。
実現した効果
- - 3,000人規模への展開を3カ月で完了
- - 新拠点開設の所要期間を従来の3~6カ月から1カ月に短縮
- - ヘルプデスク対応時間を50%削減
ゼットスケーラーのクラウド型アーキテクチャの導入により、PCの稼働状況やライセンス使用状況の把握が容易になり、それによってIT資産の最適管理も可能になりました。ユーザーの操作負担も軽減され、全体の利便性が大幅に向上しました。
ADKホールディングスのグループIT本部で局長を務める奥山真氏は「以前のVPN環境では複雑な操作が必要でしたが、Zscalerの導入によりトラブルシューティングも簡単になりました」と語っています。
今後ADKグループでは、Zscaler導入で得たノウハウを活用し、サーバーレス技術やコンテナ技術、自社開発基盤との連携を進め、より柔軟で安全なデジタル環境の構築を目指します。
「クラウドでユーザー行動を可視化し、細かなセキュリティ制御が可能になりました。これにより、ファイル共有サイトでのダウンロード制限や無秩序なSaaSの検出が実現し、業務の効率化を図っています」とADKホールディングスの情報セキュリティ局の末佳祐氏は述べています。
ゼットスケーラー株式会社の代表取締役、金田博之氏は「ADKホールディングスのような先進的な企業がZscalerを活用してくださることは、大変喜ばしいことです。今後も、高度なセキュリティと柔軟な運用を支援するクラウド基盤の提供に努めてまいります」とコメントしています。
詳細は
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Zscalerについて
Zscaler (NASDAQ: ZS)は、より効率的で敏捷性に富んだセキュアなデジタルトランスフォーメーションを促進しています。Zscaler Zero Trust Exchange™プラットフォームは、ユーザー、デバイス、アプリケーションを安全に接続し、数多くのお客様をサイバー攻撃や情報漏洩から守ります。世界中に150以上のデータセンターを持つSASEに基づくZero Trust Exchange™は、業界最大のクラウドセキュリティプラットフォームです。