はとバスの2024年度東京観光利用者数
株式会社はとバス(本社:東京都大田区)は、2024年度の東京観光ご利用者数が538,609名に達したと発表しました。この数字は速報値であり、前年度比で97%の結果となっています。特に、外国語コースの利用者数は164.5%と大幅に増加し、訪日外国人客数の増加を反映しています。
月別推移とシーズンの影響
月別に見ると、秋季は比較的好調でしたが、春季は前年を下回る結果が見られました。春季の不調の要因として、ゴールデンウィークの日取りや天候不良が挙げられます。特に4月と5月には週末に悪天候が続き、主力商品の2階建てオープンバスへの利用者数にも影響を与えました。そのため、全体の利用者数は前年を下回る結果になりました。
しかし、好評を博している「迎賓館赤坂離宮」や「豊洲千客万来」を組み込んだコース、人気キャラクターとのコラボで展開する「推し活」コースなどは順調に推移しました。これらの商品の存在は、全体の利用者数を支える重要な要素となっています。
外国語コースの好調
ドナルドトランプの訪日などにより、東京の観光地に関心が集まる中、外国語で案内するコースの利用者数が増加しました。特に「PANORAMIC TOKYO」や「TOKYO MORNING」、「TOKYO AFTERNOON」という3つのコースを毎日運行することで、利用者を増やし、4月には月間の利用者数が3,000名を超えるという成果を上げました。
2025年度に向けた新しい施策
2025年度には、チームラボやアートアクアリウムなど、話題の新施設を含む企画を打ち出していく予定です。また、5月から運行を開始した「サステナブルツアー」に加え、日本の自然や文化を深く体験できるアドベンチャーツーリズムコースも計画しています。
さらに、鉄道事業者や航空会社とのコラボレーションによって、特別な旅行体験を提供することに注力するとしています。
訪日外国人数の増加とFIT(個人旅行)の加速を背景に、外国語コースの充実を図り、日本人客と共に乗車できるコースも拡大して、より多くの外国人に東京観光を楽しんでもらう仕組みを強化していく考えです。はとバスは、東京観光の新たな進化を目指し、首都東京の魅力を広く発信していく意欲を見せています。