アサヒグループホールディングスは、世界で事業を拡大し、グローバルな組織へと成長を続けています。売上収益の海外比率は約50%、グループ社員の海外比率も半数を超えるなど、ダイバーシティとインクルージョンを重視した組織体制を構築しています。
従業員向けの社内システムの多言語対応は、このグローバル化戦略において重要な課題でした。日本人従業員だけでなく、外国人従業員にも、言語に関係なく情報取得や業務遂行の機会を平等に提供することが必要です。
しかし、社内システムは独自に構築されたものが多く、多言語対応には時間とコストがかかるという課題がありました。また、長年利用しているパッケージシステムは、ベンダー側が対応できないケースもあり、多言語対応が容易ではありませんでした。
こうした課題を解決するために、アサヒグループホールディングスは、WOVN.ioを導入しました。WOVN.ioは、Webサイトを多言語化するソリューションで、スクリプトタグを埋め込むだけで簡単に多言語化を実現できます。そのため、従来のシステム開発に比べて、大幅な時間とコストの削減が可能になりました。
アサヒグループホールディングスは、WOVN.ioを活用し、従業員向けの主要7システムを英語対応化しました。これらのシステムには、ワークフローシステム、グループポータル、各種申請ワークフローシステム、会計システム、勤怠管理システムなどが含まれます。
WOVN.ioは、独自構築のシステムだけでなく、パッケージシステムにも対応できる柔軟性を持ち合わせています。また、機械翻訳機能や用語集機能により、高品質な翻訳を効率的に行うことができます。
今回の導入により、アサヒグループホールディングスは、従業員向けの情報提供の質を向上させ、グローバル人材育成を促進する環境を整備しました。将来的には、他のシステムへの多言語対応や、追加言語対応も検討していく予定です。