QVCジャパンが「省エネ大賞」を受賞
QVCジャパンは2024年度の省エネ大賞を受賞しました。これは、一般財団法人省エネルギーセンターが運営する賞で、特にその取り組みにおいて「省エネルギーセンター会長賞」を手にすることで、エネルギー管理の重要性を広く認知されることとなりました。
省エネ活動の背景
QVCジャパンは、2018年以降に4K HDRのテレビ放送を365日24時間体制で行っています。これに伴いエネルギーの使用量が増加し、その管理体制を見直す必要が出てきました。そこで、本社オフィスと佐倉フルフィルメントセンターでの省エネ活動を強化することになったのです。
具体的な取り組み
同社は株式会社シミズ・ビルライフケアと連携し、エネルギーの見える化と分析を行いました。エネルギー使用量が多い分野を特定し、その結果として原油換算値で205kLの削減に成功しました。これは約5.9%の削減率に相当します。また、CO2排出量も640トン(削減率10.0%)の削減に結びついています。特に本社オフィスは、放送スタジオやコールセンター、データセンターを含む複合型のオフィスであり、ここでの省エネに注力しました。
BEMSの活用
本社オフィスでは、ビルエネルギーマネジメントシステム(BEMS)を導入し、エネルギー使用データの見える化を実施しました。特に放送スタジオエリアでは、最新の放送技術を導入し、運用の効率化を図りました。これにより、スタジオの運営に必要なエネルギーの最適化を実現しました。
フルフィルメントセンターでの対策
一方で、佐倉フルフィルメントセンターではBEMSが導入されていないため、各分電盤の電力使用量を記録・分析しました。これを基に空調と照明のエネルギー使用に力を入れ、省エネ性能の高い機器への更新やLED照明の導入を行うことで、2020年対比268.7kLの削減を達成しています。
エネルギー管理体制の強化
QVCでは、エネルギー管理を担当する統括者や運営チームを設置して、省エネ活動を進めています。また、社内でのコミュニケーションを強化し、エネルギー浪費を防止するための啓発活動も行っています。これにより、持続可能なエネルギー管理を実現しています。
今後の取り組み
今後、エネルギーモニタリングシステムの導入を進め、BEMS化を図り、さらなる省エネ対策を実施する計画です。また、気候変動への対策として最新技術の情報収集や試験を続けていく予定です。昨年は、遮熱塗料の導入を検討し、全てのパッケージエアコンには省エネフィルターを導入しました。
QVCジャパンの概要
QVCジャパンは、ネット通販を通じて楽しいショッピング体験を提供するマルチプラットフォーム企業です。アパレル、美容品、家電などの様々な商品ラインナップが揃い、顧客の喜びを追求しています。公式ウェブサイトやSNSでも新しい情報を発信しており、23時間365日、顧客と新たな関係を築くことに努めています。
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このように、QVCジャパンは「未来を彩るサステナブルなショッピング」という理念のもと、持続可能な発展を目指しています。同社の取り組みは、省エネルギー意識を高め、環境負荷を削減する重要な一歩と言えるでしょう。