業務のインテリジェンス化を加速するAI機能
スパイスコード株式会社が提供する「ロカルメ・オーダー for B2B」は、2025年の上半期から選定した顧客を対象に、4種類のAIエージェント機能を提供することを発表しました。これは、食品業界をタッチポイントとしながら、幅広いB2B事業者にとっても即戦力となることを目指しています。
スパイスコードの強み
スパイスコードは、食品卸売事業を展開する中で、長年の業務経験から得た知見をもとに、販売管理に特化したERP(Enterprise Resource Planning)システムを開発しました。この「ロカルメ・オーダー」は、業務実態に即した設計が特徴で、ユーザーが直面する具体的な課題に応じた機能やワークフローを搭載しています。
今回加わるAIエージェント機能の導入により、ユーザー企業は受注処理、購買、マスタデータ管理、外部システムとの連携が一層スムーズに進むことが期待されます。さらに、これにより顧客企業はERP導入時の要件定義やデータ移行といった初期プロセスも効率化されるでしょう。
提供予定のAIエージェント機能
1. 受注処理エージェント
このエージェントは、受注データの処理や在庫引当、出荷指示を自動的に実行します。また、顧客のニーズに基づいたワークフローの設計もサポートするため、企業独自の業務ロジックを簡単に組み込むことが可能です。
2. 購買エージェント
購買エージェントは、購買依頼から仕入れ発注までのプロセス最適化を図ります。サプライヤーとのコミュニケーションも自動化され、契約条件や購買ルールの整理が容易になります。
3. マスタ管理エージェント
商品や取引先のマスターデータを自律的にメンテナンスし、既存システムからのデータ移行を効率化するためのツールも提供されます。これにより、不整合データの整備が進むでしょう。
4. 外部連携エージェント
物流・会計・ECといった外部システムとのインターフェースを自動化し、スムーズなシステム移行を実現します。これにより、運用開始までの時間を短縮する効果が期待されています。
新技術で実現する効率化
これらのエージェント機能は、独自のRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)基盤の上に構築され、生成AI技術を用いています。この新技術により、思考ロジックが強化され、ユーザー企業がスムーズなERP導入や立ち上げを行うための支援が行われます。
特に、サンドボックス技術やコンパイラ技術が搭載されており、生成AIが出力したコードを評価・実行し、ビジネスロジックを短期間で本番環境に反映させることができます。これにより、顧客企業は運用開始時の負担を大幅に軽減することができます。
未来に向けた進化
スパイスコードは、食品卸事業の経験をもとに「ロカルメ・オーダー for B2B」を進化させ続け、顧客企業の販売管理業務の効率化をさらに推進していきます。2025年の上半期以降には、対象顧客や機能範囲の拡大も検討されており、新たな価値を創出するための品質向上にも力を入れています。
業界で広く認知される「ロカルメ・オーダー」は、AI技術の融合により、業務のインテリジェンス化を一層加速させることでしょう。これは、日本のビジネスシーンにおいて、ERPシステムの新たな可能性を強力に引き出す一手と言えます。