電気代ゼロの時代
2024-02-14 11:30:02
電気代をゼロにする新しい蓄電システムの魅力と実力
近年、家庭での電力料金が高騰している中で、電気代をゼロにする新たな技術が注目を集めています。その中心となるのが、アンテナファーストと台湾のENNORISE(樺旭能源)が共同開発した画期的な蓄電池システムです。この蓄電池は、従来の蓄電池とは一線を画す設計で、特にEV(電気自動車)との連携に特化しています。
V2Hとの連携
この蓄電池は、電気自動車用の充電規格「CHAdeMO(チャデモ)」に対応した充電口が設置されているため、EVの充電ガンを直接接続することが可能です。これにより、まるでEV車両に電気をチャージするように、家庭の蓄電池に電力を蓄えることができる仕組みです。さらに、蓄電した電気を放電する際も、EV同様にV2H設備を通じて行えるため、使い勝手が非常に良いのです。
EVを必要としない新たな解決策
これまでは、EVを持っていることで太陽光発電を利用できると考えられていましたが、日中にEVを運転できない場合、どうしても電力を自己消費することが難しいという課題が存在していました。アンテナファーストが開発した蓄電池は、これらの問題を解決します。V2Hの機能を活かし、複雑な電気配線や追加機器の購入が不要となるため、手間もコストも削減できます。このシステムは新規導入の家庭はもちろん、後付けが必要な物件にとっても最適な製品です。
大容量の蓄電能力
蓄電池の優れた特長は、その圧倒的なスケールです。蓄電容量は40kWhから80kWhと大きく、一般的な家庭用蓄電池と比べると、EVのバッテリー容量よりもさらに上回ります。この大容量の蓄電池があれば、個別の住宅だけでなく、集合住宅やコンビニといった商業施設でも「電気代ゼロ」を実現することが可能となります。特に、V2Hの導入を進める施設や企業にとっては、この新しい蓄電池は大きな魅力の一つといえるでしょう。
多様な活用用途
また、夜間工事などの現場でも電源として利用されることを想定されています。発電機の騒音が問題とされる場面でも、ほとんど音を発しない大容量の蓄電池の存在は大きな利点です。独立した稼働が可能なため、配線作業も不要です。
高いコストパフォーマンス
蓄電池の価格は、80kWhモデルが約600万円、40kWhモデルが約300万円を見込んでいます。長期にわたって電気代を節約することを考慮すれば、十分に元が取れる可能性があるといえます。
国際的な展開
ENNORISEは、台湾の大手EMS企業ENNOCONN(樺漢科技股份有限公司)の子会社として、世界各国でのマーケット開拓を進めています。最近の地政学的リスクを考慮しながら、日本市場を含む新たな展開が期待されています。この蓄電システムは、今後太陽光発電の自家消費を支える新たなスタンダードとしての地位を確立するかもしれません。
会社情報
- 会社名
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株式会社小林通商
- 住所
- 東京都目黒区中央町2-11-10
- 電話番号
-
03-3713-5761