新ブランド「KAKERA」
2025-07-03 10:53:21

伝統工芸品の新たな価値を創造するブランド「KAKERA」の誕生

伝統工芸とアートが融合した新しいブランド「KAKERA」



2023年7月3日、石川県能美市を拠点とする株式会社CACLが、陶磁器片を利用した実験的なプロダクトブランド「KAKERA」を発表しました。この新しいブランドは、古くからの伝統工芸の資材を使って新たな価値を創出することを目指しています。

CACLの理念と背景



CACLは、九谷焼で知られる地域の特性を生かし、障がい者の雇用や伝統工芸の存続を目的としたプロジェクトを展開しています。これまでに、陶磁器片を再利用したアーティスティックな作品や商品を制作しており、地域の伝統を次世代に伝える活動にも努めています。

Stand with NOTOプロジェクト



2024年の能登半島地震をきっかけに立ち上げた「Stand with NOTO」は、地震の影響を受けた地域への復興支援を目指すプログラムです。このプロジェクトでは、輪島塗の職人に仮設工房を提供し、地域の雇用創出を図るとともに、陶磁器片を組み合わせた新しいアート作品を世に送り出すことにも取り組んでいます。金沢21世紀美術館で行われた展示「すべてのものとダンスを踊って―共感のエコロジー」にも出展し、芸術と地域支援の架け橋としての役割を果たしました。

ブランド「KAKERA」のコンセプト



「KAKERA」は、無駄になりそうな陶磁器の破片を新たな素材として再定義することで、伝統工芸品の新たな側面を追求しています。捨てられる運命にある製品たちが、そのままデザインの一部となり、逆に新しい価値を持つことができるのです。ブランド名の「KAKERA」は、そうした「かけら」を集めて新しいプロダクトを生み出すことを意味します。

ブランディングとロゴ



KAKERAのロゴは、能美市の工房で集まった人々が陶磁器の破片を組み合わせて形作った「K」を基にしています。この偶然のデザインは、プロダクトの特徴を的確に表現しており、今後も様々なプロダクトとともにロゴも進化していく予定です。

今後の活動計画



KAKERAは、これまでの活動を踏まえ、陶磁器片だけでなく、他の材料も融合させながら新しいプロダクトの制作を進めていきます。金沢21世紀美術館のミュージアムショップでは、陶磁器片を使ったHASHI STANDが販売された他にも、九谷焼の陶磁器片をアップサイクルした作品が展開されています。コラボレーション企画として、玉川髙島屋S・Cのテラゾーベンチも注目です。

総括



「KAKERA」の誕生は、石川県の伝統工芸と現代アートを組み合わせる新しい試みであり、地域への社会貢献とも切り離せない関係にあります。将来、KAKERAがどのようなプロダクトを生み出し、地域の文化や価値を再発見させていくのか、今から楽しみです。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

会社情報

会社名
株式会社CACL
住所
石川県能美市辰口町リ56
電話番号
0761-48-8004

関連リンク

サードペディア百科事典: 石川県 九谷焼 能美市 KAKERA CACL

Wiki3: 石川県 九谷焼 能美市 KAKERA CACL

トピックス(ライフスタイル)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。