ジャパン建材が「TanChO」を導入
2023年11月、ジャパン建材株式会社が新しい炭素貯蔵量の表示システム「TanChO(たんちょ)」を発表しました。この取り組みは、環境貢献度を可視化し、顧客や業界全体の認識を高めることを目的としています。ジャパン建材はこのシステムを通じて、カーボンニュートラル社会の実現に寄与したいという強い思いを持っています。
背景と取り組みの背景
「TanChO」は、伐採された木材が建材や木製品として炭素を貯蔵し続けるというコンセプトに基づいています。この取り組みは、林野庁が推奨するカーボンニュートラル社会に向けたもので、木材業界や住宅業界の中での認知度も徐々に上昇しています。
ジャパン建材は、この新たなシステムを業界初の試みとして、実際の伝票等に炭素貯蔵量を表示することを始めました。しかし、こうした新しい概念に対する抵抗感を感じる方も多く、より一般の人々に親しみやすくするための工夫が求められていました。
クリエイティブなアプローチ
その結果、「TanChO」という名称とともに、「たんちょ君」という親しみやすいマスコットキャラクターが誕生しました。このキャラクターは、炭素貯蔵というテーマを身近な存在として捉えられるようにデザインされています。
TanChOの名称の意味
「TanChO」という名前の中には、環境への貢献を可視化する「C」の目、CO2換算の数値を表す「C」と「O」、そして森林資源が長期的に炭素を貯蔵することを象徴する「O」と「T」に起因する意義が込められています。小さな芽が成長して大樹になること、さらにはこの取り組みが業界全体に広がっていくことを願い、長い年月をかけて「取り組みの輪が広がる」ことを示す意味合いが盛り込まれています。
企業概要
ジャパン建材は、合板の製造・販売を中心に、木材や建材の卸売業務を展開しています。グループ全体は64社からなり、全国各地に300以上の拠点を持ち、地域密着の事業を進めています。
ジャパン建材は、この新たな取り組みにより、環境貢献を重視する現代の消費者のニーズに応えるとともに、業界全体の持続可能な発展に向けて大きく前進することを期待しています。
お問い合わせ情報
本件に関するお問合せは、ジャパン建材 合板部(TEL: 03-5534-3733)、木材課(TEL: 03-5534-3730)、またはJKホールディングス サステナビリティ推進室(TEL: 03-4332-2276)までどうぞ。