アーシャルデザインとソフトバンクが業務提携
株式会社アーシャルデザイン(以下「アーシャルデザイン」)は、2023年9月17日、ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)と業務提携契約を締結しました。この提携は、「デジタル部活動」という新たな領域において、教員の働き方改革や部活動の地域移行を支援することを目的としています。
業務提携の背景
今回の提携は、アーシャルデザインが運営する「AthleteBox」が持つ1,500名以上の部活動指導員とアスリートの人材データベースを活用することに加え、ソフトバンクが提案する「AIスマートコーチ」のテクノロジーを組み合わせることで実現しました。部活動の現場では、部活動指導員による現場連携が求められる一方で、教員にかかる負担は年々増加しています。この問題の解決に向け、両社は各々の強みを活かし、部活動の効率化を目指します。
「AthleteBox」は地域に根ざした部活動のサポートを展開しており、指導員の育成や配置に特化しています。さらに「AIスマートコーチ」は、AIによる技術分析や活動記録を通じて、生徒の自主的なスキル向上を促進します。この提携により、部活動の運営がより効率的になり、生徒一人ひとりが主体的に技術を磨く環境を提供します。
具体的な取り組み
アーシャルデザインは、「AIスマートコーチ」を導入し、生徒の活動を促進する計画を立てています。この取り組みは、2024年9月から神奈川県内の中学校で試験的に始まります。このアプリが導入されることで、生徒は教職員の介入を最小限にしながらも、自発的にスキルを向上させることが期待されます。具体的な利点として、以下のような点が挙げられます:
- - 自主的な活動を通じた技術向上
- - 専門指導者による新たな指導メニュー提供
- - アプリ内のデータ蓄積によるトレーニング品質の向上
将来展望
アーシャルデザインとソフトバンクは、今後、連携を進めていく教育機関に向けて提案を行う予定です。特に教員の働き方改革を重視しつつ、生徒が楽しみながら技術を磨ける環境を整え、部活動の地域移行を推進します。アーシャルデザインの部活動指導員は、積極的に「AIスマートコーチ」を活用し、部活動の質的向上を目指す方針です。
AthleteBoxについて
アーシャルデザインが運営する「AthleteBox」は、文部科学省およびスポーツ庁が推奨する地域クラブ活動への移行を支援しています。指導員の派遣や事務局の運営、身体を動かす楽しさを伝えるためのスポーツプログラムの企画も行っています。特に運動に自信のない子どもたちにも活用できるプログラムを提供することで、健康促進に寄与しています。
会社の概要
株式会社アーシャルデザインは、「スポーツを通じて、すべての人にイノベーションをもたらす」を理念に持ち、2014年に設立されました。スポーツ関連の人材育成や就職支援を中心に多角的な事業展開を行っており、教育現場における部活動支援にも力を入れています。今後も、スポーツの力を活用して新たな価値を創造していくことに注力していくでしょう。