フィードバック文化の重要性を示す最新調査結果を発表
株式会社シーベースが掲げるミッション「フィードバックと対話で、すべての人と組織、社会をアップデートする」を基に、マネジメント層の職場づくりに焦点を当てた実態調査の結果が発表されました。本調査では、264名のマネジメント業務に携わる管理職を対象に、「フィードバック文化の醸成」が企業の成長や職場環境に与える影響について明らかにされました。
調査の背景と目的
先行きが不透明な時代において、企業の持続的な成長には従業員と組織そのものの成長が不可欠であるという認識が広がっています。その中で、マネジメント層がフィードバック文化をどう捉え、職場環境の改善にどのように寄与しているのかを把握することが目的です。
フィードバック文化に関する調査結果
調査結果の中で、フィードバック文化の醸成が企業の競争力や業績向上に影響を与えると考える管理職の割合は約65%に上ります。この成長の動力をマネジメント層がどのように活用しているのか、具体的な数字が示されている点も注目に値します。
職場環境への貢献
上司や同僚、部下間で定期的にフィードバックを送り合うことが職場環境の改善に寄与するという考え方も強い支持を得ています。約65%の管理職が、フィードバック文化が職場改善に貢献すると答えています。この点についても、フィードバック文化は単なる形式ではなく、実際に職場環境を円滑にするための重要な要素としての評価が高まっています。
施策の乏しさ
しかし、実際にフィードバックを促進するための工夫や施策をとっている管理職は限られているというのも事実です。約30%の人々が特に工夫していないと回答する結果となり、フィードバック文化が条件づけられているものの、実行に移されていない様子が見え隠れしています。この傾向は、フィードバック文化推進のためにはさらなる取り組みが必要であることを示唆しています。
役職別の意識の差
役職別で見ると、特に事業部長からは「1on1の活用」など具体的な取り組みが多く見受けられました。他方で、係長や主任レベルの管理職は、フィードバックからの文化形成において積極的でないことが目立ちます。役職ごとの意識の差が、現在のフィードバック文化の温度感に影響を及ぼしていることが考えられます。
今後の展望
調査結果からは、フィードバック文化が職場の成長に欠かせない要素であることが分かりましたが、その文化をどう広め、活用していくかにはまだまだ課題が残されています。これからの職場環境の整備には、フィードバックを送りやすい環境づくりや仕組みづくりに注力する必要があるでしょう。
「フィードバック文化の醸成」は、これからの企業経営や組織づくりにおいて必要不可欠な軸となるでしょう。多くの企業がこの文化を実践し、全ての従業員が意見を言いやすい環境を整えることが期待されます。今後の調査や施策がどのように展開されていくのか、引き続き注目していきたいところです。
お問い合わせ先
調査結果に関する詳しい情報や問い合わせは、株式会社シーベースの公式サイトをご覧ください。HRサーベイや組織開発に関心がある企業や個人にとって、非常に役立つ情報が得られることでしょう。