19世紀の技法で描く、ニューオリンズの魅力
株式会社カメラのキタムラが運営する新宿 北村写真機店にて、安永幸示の写真展『ニューオリンズ』が2026年8月29日から9月11日まで開催されます。今回の展示では、安永氏が魅力を感じたニューオリンズの特別な風景を、サイアノシステムとサザンカのトーニングを使ったモノクロ写真で表現します。これまでのカラー写真や一般的なモノクロ写真とは一線を画す、その特有の表現方法に触れてみましょう。
ニューオリンズの独自性
ニューオリンズはジャズの発祥の地として、音楽が街全体にあふれる魅力的な都市です。安永氏は「街がギスギスしていなく、のんびりした雰囲気が心地よい」と語ります。この街の持つ特有の雰囲気を、安永氏の独自の表現で新たな印象として感じ取れる展示になっています。展覧会を通じて、ニューオリンズの静かな美しさを味わえるでしょう。訪れたことのある方も、初めての方も、新たな魅力を発見できることでしょう。
19世紀の写真技法を駆使した作品
サイアノシステム(青焼き)
この技法は、19世紀に発明されたもので、鉄塩の化学反応と太陽光を使い鮮やかな青色を得る「青写真」の元となる方式です。安永氏の作品には、この特有のシンプルな工程と手作業によるアナログ風合いが感じ取れます。
サザンカのトーニング
サイアノタイプによる青い写真を、サザンカから抽出した天然のタンニン成分で調色し、深い青紫から黒褐色へと変化させる技法は、植物由来の化学変化によって新たなニュアンスを生み出します。これにより、作品に深みと味わいを加えることができます。
展示概要
- - 開催日程: 2026年8月29日(土) ~ 2026年9月11日(金)
- - 開催時間: 10:00-21:00
- - 開催場所: 新宿 北村写真機店 B1F ベースメントギャラリー
写真家プロフィール
安永幸示は1955年に福井県で生まれ、1970年から画家・彫刻家の小野忠弘氏に師事し、1976年には福井大学工学部を卒業しました。1988年には安永ラボラトリ会社を設立し、2014年には著名なフォトグラファー・アントワン・ダガタ氏に師事しています。
ベースメントギャラリーについて
写真文化の発信を目的に設立されたベースメントギャラリーは、2024年のリニューアルオープン以来、多彩な写真展を開催しています。様々なフォトグラファーによる魅力的な展示が行われるため、写真愛好家はもちろん、初心者にも楽しめるスペースです。
新宿 北村写真機店の取り組み
新宿 北村写真機店は2020年にオープンし、全ての写真関連のニーズに応える専門店として知られています。地下から地上までの空間を活用し、新品や中古のカメラ、ヴィンテージ品、修理・メンテナンスサービスなど多岐にわたるコンテンツを提供しており、幅広い層に支持されています。2024年にはライカブティックもオープン予定です。
この特別な展示で、ニューオリンズの魅力と19世紀の写真技法の世界をぜひご体験ください。