新たな社会貢献の形、DEAラボの誕生
シンガポールを拠点にするDigital Entertainment Asset Pte. Ltd.(DEA)が、社会課題をゲームの力で解決する新組織「DEAラボ」を立ち上げました。この画期的な取り組みは、ゲームメカニズムを利用し、公共性を再設計することを目的としています。
DEAラボの理念:Public Play Designの実践
DEAは「Play to Earn」や「Gamification」に基づいた社会実装に注力してきましたが、DEAラボはその概念を深め、「Public Play Design」を新たに提唱します。このアプローチでは、ただ単に活動にゲーム要素を加えるのではなく、社会システムそのものをプレイ可能な構造に変えていくことを目指します。
2026年1月には、日本法人「株式会社DEA」を設立予定で、この新たな体制において大企業や自治体、学術機関との連携を強化します。その中核をなすのが「R&D・コンサルティング」「メディア・ナレッジハブ」「コミュニティ」の3つの機能です。これらを通じて、社会課題解決型ゲームの量産と業界全体の活性化を図ります。
進行中の具体的プロジェクト
DEAラボの理念に共感した業界のリーダーたちとの共創プロジェクトが早速始動しています。
1. 市民参加型ゲーム「PicTrée」
東京電力と共同開発した市民参加型ゲーム「PicTrée」は、沖縄県においてさらに連携パートナーを増やし、地域住民が社会インフラの維持管理に参加するモデルを構築しています。2026年2月からは、沖縄電力やNTT西日本との連携で新たなシーズンがスタート。市民の積極的な参与によって、社会課題をゲームを通じて解決する新たな仕組みの確立が進められています。
2. 新たなソリューション開発
株式会社アシックスと資本業務提携を結ぶことで、ライフスタイル領域の課題解決ゲームの開発が模索されています。また、脳波デバイスを活用したブレインテックのゲーミフィケーション開発にも取り組み、幅広い業界での「ゲームによる解決」を目指しています。
業界を刺激するコミュニティ形成
DEAラボは、単に技術開発を行うだけでなく、業界全体の熱気を高めるための情報発信にも力を注ぎます。株式会社SIGNINGと連携し、Web3とゲーミフィケーションに関するリアルイベントを定期的に開催する計画も進行中です。
初回イベントは2026年1月19日に東京で予定されており、業界の関心が集まることが予想されます。また、テキスト記事や動画、ポッドキャストを通じて「Public Play Design」に関する情報を広め、業界の知見向上に貢献します。
DEPホルダー向け制度「DEAラボ スペシャルエージェント」
DEAの暗号資産「DEAPcoin(DEP)」ホルダーに向けて、特別な共創パートナーとしての役割を設ける「DEAラボ スペシャルエージェント」制度が、2026年1月末よりスタートします。このエージェントたちは、DEAラボの事業開発プロセスに関与し、社会実装を楽しむ機会を得ることになります。
最後に:DEAのビジョン
DEAの創設者、吉田直人 CEOは「2026年、日本法人の設立を通じ、新たなフェーズを迎えます。我々はWeb3やゲームの力を、社会問題を解決する公共財に変えていくことを目指します。」と語ります。社会のルールを面白く書き換え、公共の利益に貢献するDEAラボの活動が、今後の日本社会にどれほどのインパクトを与えるのか、大いに期待されます。