IT企業セラクが健康増進を目的とした新しいデジタルヘルスケアサービスを発表

新たな健康管理の形、株式会社セラクのバイタルプログラム

株式会社セラクが新たに発表した「バイタルプログラム」は、従業員の健康増進とメンタルヘルスケアを目的としたクラウド型デジタルヘルスケアサービスです。このサービスは特にITエンジニアを多く抱えるセラクが、リモートワークの普及とともに直面した健康管理の必要性に応えようとするものです。

バイタルプログラムの背景

株式会社セラクは、従業員の健康状態や心理的なストレスの把握を進めており、その過程で数多くの試行錯誤を重ねてきました。また、新型コロナウイルスの影響で多くの企業がリモートワークを導入したことで、従業員の健康管理の重要性がより一層増しています。こうした状況を受け、企業内での健康リスクを可視化し分析する必要が高まったため、このサービスの開発が行われました。

サービスの利点

「バイタルプログラム」では、2千名以上の従業員から得た人事データと健康に関するビッグデータをもとに、AIを活用して健康パフォーマンスを可視化します。従業員は毎週Web上で簡単な健康に関する質問に答えることで、自分自身のメンタルヘルスをモニタリングできる仕組みが整っています。これにより、個々の健康状態を改善するための具体的な施策が提供されます。

企業側としても、従業員の健康状態を個人や部署単位で把握できるため、必要なサポートを的確に行うことが可能になります。

専門家の支援

このサービスは、専攻分野が異なる専門家とも連携しながら進められています。東京大学大学院経済学研究科の川口大司教授や、産業医の山田博規医師の監修のもと、医療と経済学の観点から従業員の健康パフォーマンスが評価される形になっています。特に川口教授とは、2019年から約4年間にわたり、人事データを利用したパフォーマンス最大化の研究を行っています。