香りで変わる女性の印象
2013-12-09 11:00:02

シャンプーの香りで女性の魅力アップを実験で証明!視覚と嗅覚の驚くべき関係性

シャンプーの香りで女性の魅力がアップ?驚きの実験結果



奈良教育大学で行われた実験で、シャンプーの香りが女性の見た目への魅力を向上させるという興味深い結果が得られました。この実験は、健康な男性32名を対象に、様々な香りを嗅いだ後に女性の顔写真への魅力度を評価してもらうというものでした。

実験では、カネボウ化粧品のロングセラーシャンプー(フローラル系の香り)2種類、白バラ、ホワイトムスク、タバコ、無臭の計6種類の香りが使用されました。女性の顔写真は、70名分の顔写真を平均化した「美人顔」、「平均的な顔」、「その他」の3種類が用意され、それぞれの顔写真と香りの組み合わせ、合計18パターンで実験が行われました。

実験結果:シャンプーの香りで魅力度が向上



その結果、シャンプーの香りを嗅いだ男性は、無臭の場合と比べて、平均的な顔の女性の画像に対して約10%魅力度が高く評価したのです。具体的には、シャンプーの香り1では110.4%、香り2では109.1%という結果になりました。これは、シャンプーの香りが、女性の見た目への評価にプラスの影響を与えていることを示唆しています。

香りの種類による視覚への影響



さらに、実験では香りの種類によって視覚への影響が異なることも明らかになりました。シャンプーの香り、白バラ、ホワイトムスクは女性の顔の魅力を高める効果を示した一方、タバコの香りは逆に魅力を下げるという結果となりました。これは、嗅覚と視覚の間に相互作用があり、香りの種類によって私たちの視覚的な印象が大きく変わる可能性を示しています。

美人顔には個性的な香りが効果的?



特に、バランスの整った「美人顔」の女性に対しては、白バラとホワイトムスクの香りが高い魅力度向上効果を示しました。これらの香りは、個性的で特徴的な印象を与えるため、美人顔の個性と調和することで、より魅力的な印象を与えるのかもしれません。

「残り香」の重要性



実験結果を踏まえると、平安時代から貴族女性の間で行われてきた「残り香」による間接的な芳香は、現代においても女性の魅力を高める効果的な方法と言えるでしょう。ヘアシャンプーやヘアコロンなど、優れた香りを有する製品を効果的に使用することで、女性は「香りのおしゃれ」を楽しむことができるのです。

研究者プロフィール



本実験の研究者である福井一教授は、奈良教育大学教育学部教授。音楽生理学や行動内分泌学を専門とし、音楽がヒトに与える影響や、香りのヒトへの影響について研究を行っています。カネボウ化粧品との共同研究を通じて、今回の実験結果を発表しました。

まとめ:香りのチカラで魅力をアップ!



今回の実験結果は、香りの持つパワーを改めて認識させるものです。適切な香りの選択によって、見た目への印象を大きく変えることができる可能性を示唆しており、女性にとって香りは、ファッションやメイクと同じように、自分を演出する重要な要素と言えるでしょう。

参考:カネボウ化粧品香料研究室 チーフパフューマー 駒木亮一氏による香りの歴史

駒木氏は、間接照明が対象物を柔らかく浮き上がらせるように、間接的な芳香は、柔らかく、ヴェールのように対象物を包み込む効果があると指摘しています。平安時代の『源氏物語』では、衣装や髪、部屋などに香りを用いて登場人物が描写されており、間接的な芳香の優れた表現方法が示されています。現代女性も、シャンプーやボディケア製品などを用いて「残り香」による香りのおしゃれを楽しんでいます。

会社情報

会社名
株式会社カネボウ化粧品
住所
東京都港区虎ノ門5-11-2 オランダヒルズ森タワー 
電話番号

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