ミトオシ:IoT体験設計
2023-02-17 11:10:02
「使いづらい」IoT製品を救う!体験設計で未来を変えるデザインスタジオ「ミトオシ」
「使いづらい」IoT製品を救う!体験設計で未来を変えるデザインスタジオ「ミトオシ」
近年、IoTデバイスの普及が加速する中、「最新技術を搭載しているのに使いにくい」という課題が浮き彫りになっています。そんな中、東京都中央区に拠点を置くデザインスタジオ「ミトオシ」は、独自の「体験設計」によって、この問題に正面から取り組んでいます。
ミトオシは、医療、自動車、一般消費者向けなど幅広い分野のIoT製品・サービスのデザインを手がけています。公開されている事例として、AIを活用した自動運転バスと、ウェアラブルデバイスと連携したスマートミラーがあります。これらのプロジェクトでは、スマートフォンアプリ、スマートウォッチ、車載ディスプレイなど、様々なデバイスにおけるユーザーインターフェース(UI)/ユーザーエクスペリエンス(UX)デザインを設計。ユーザーにとって直感的で使いやすいシステムを目指しています。
人間中心設計と北欧デザインの融合
ミトオシの強みは、何と言っても「人間中心設計」と「北欧型インタラクションデザイン」をベースとした体験設計です。彼らは、プロトタイプや映像を用いてプロジェクトの初期段階からユーザー体験を具体的に表現。実際の使用状況をシミュレートし、フィードバックを得ながら、使いやすさを追求しています。
市場投入後にユーザーの声を反映する方法もありますが、ミトオシは、開発初期段階での体験設計を重視することで、コスト削減と使いにくい製品が生まれるリスクの低減を実現しています。
国主導のデジタル化がつまずく現状とミトオシの挑戦
近年、日本の国主導のデジタル化が思うように進まない現状があります。過去の地域実証実験の多くが成果を出せていないという報告もあります。これは、体験設計のプロセスが軽視され、利用者の真のニーズが捉えられていないことが原因の一つだとミトオシは分析しています。
ミトオシは、ハードウェアとソフトウェアの融合を重視。ハードウェアに強みを持つ企業と協力し、ユーザー視点で役立つ製品・サービスの開発を支援することで、この課題の解決を目指しています。
北欧デザインの哲学を取り入れたUIデザイン
ミトオシのUIデザインは、北欧のデザイン哲学を強く反映しています。北欧はスマートシティや電子政府で世界的に評価されており、その背景には、ユーザー参加型のデザインプロセスと、人間中心の哲学に基づいた体験設計があります。
北欧研究所主宰の安岡美佳氏は、「ミトオシが提案するUIデザインは、デジタル化において不可欠な視点」と高く評価しています。
未来への展望
ミトオシは、今後、次世代スピーカーや次世代コミュニケーションシステムなどの映像作品を発表予定。埼玉県本庄市と早稲田大学による「本庄早稲田モビリティ共創プロジェクト」にも参加し、地域社会への貢献も目指しています。
代表の白根義也氏は、「日本のハードウェア技術は世界トップレベルだが、UIデザインなどのソフトウェア面にはまだ改善の余地がある」と指摘。体験設計を軸としたデザイン力で、日本の企業が世界で競争力を高めるための支援を続けていくと意気込みを語っています。
ミトオシは、単なるデザイン会社ではなく、未来のユーザー体験を創造するパイオニアとして、日本のIoT産業の発展に貢献していくことでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ミトオシ
- 住所
- 東京都中央区日本橋小網町8-2エクサムビル4階
- 電話番号
-
03-6803-8712