京都丹波の魅力を映像と絵画で表現する展覧会『京都山河抄』
京都府南丹市では、アーティストが地域の持つ特性を生かした魅力を再発見する展覧会『京都山河抄~京都丹波の光景~』が10月12日から11月10日の間、美山かやぶき美術館で行われます。この展覧会では、現代美術家のヤマガミユキヒロ氏が独自の手法、すなわち「キャンバス・プロジェクション」を用いて南丹地域の美しい風景を表現します。
現代美術家ヤマガミユキヒロ氏の手法
ヤマガミ氏は、日常の風景を鉛筆で描くと同時に、同じ視点から撮影した映像をプロジェクターで投影する技法を取り入れています。この手法によって、観客は一つの景色に光と時間の要素が加わり、全く新しい体験ができます。彼が南丹地域に滞在し、地域の人々と交流しながらリサーチを重ね、その結果を作品に反映させたものです。
6ヶ月のリサーチ成果
展覧会の制作過程は、約6ヶ月間にわたるリサーチを経て形になりました。特に地域の伝統的な芸能や文化に焦点を当て、この地域特有の風景や歴史の流れを感じ取ることができました。ヤマガミ氏は、スケッチを重ねながら、地域の特性を肌で捉え、作品に新たな息吹を吹き込んでいます。
さらに、参加者が制作したぬりえ作品も、ヤマガミ氏との共同制作として展示。展覧会は入場無料で、申込も不要なため、誰でも気軽に訪れることができます。
トークイベントの開催
また、展覧会の開催中には、ヤマガミ氏自身がリサーチと制作の過程について語るアーティストトークが開催されます。10月13日と26日の14時から行われるこのトークでは、南丹地域に深く根ざした魅力について直接聞くことができます。
さらに、11月9日には地域の伝統文化を継承する方々との座談会も開かれます。参加者は地域の文化をどのように次の世代に繋いでいくのか、意見を交わします。定員30名のこの座談会は先着順での申し込みが必要で、興味がある方は早めの登録をお勧めします。
併設イベントと特別開放
展覧会開催日に限り、併設の郷土資料館も特別に無料開放される予定です。アートや地域文化に興味を持っている方にとって、絶好の機会となるでしょう。
自然災害などによる中止の際は、公式ウェブサイト「KYOTOHOOP」にて情報が提供されます。これからの季節、ぜひ美山かやぶき美術館に足を運び、京都丹波地域の魅力を再確認してみてはいかがでしょうか。
公式情報
詳細については、京都府の文化・芸術情報サイト「KYOTOHOOP」をご覧ください。地域の文化やアートに関心がある皆様の訪問をお待ちしております。公式ウェブサイトへのリンクは
こちらです。