徳間文庫2025年1月新刊、注目の著者たちが集結！

徳間文庫2025年1月新刊が登場！

2025年1月10日、株式会社徳間書店が誇る徳間文庫の新刊リリースが話題を呼んでいます。注目すべき著者たちの新作が揃い、その中でも特に注目されるのが吉村萬壱氏と有馬美季子氏の作品です。

吉村萬壱『CF』

まず、吉村萬壱氏の『CF』が待望の文庫化を果たしました。この作品は、超巨大企業Central Factory（略称CF）を舞台にした物語です。加害の責任を問わず、被害者の苦しみを無化するというテーマは、現代社会において非常に重要なメッセージを持っています。主人公は、理想的な社会に疑問を持ち、CFへのテロを計画する男です。彼はなぜこの夢の世界を破壊しようとしているのか、そしてそれに対抗しようとする人々の思いはどうなるのか、この問いかけは読者の心に深く響きます。

吉村氏の作品は、現代社会の問題を鋭く描くことで知られ、今作もまた予言的な側面を持ち、元首相の暗殺事件が起きた際にはマスメディアでも取り上げられるほど話題となりました。カバーデザインも注目され、作品の世界観を見事に反映しています。

有馬美季子『小鍋屋よろづ公事控』

次に登場するのは、有馬美季子氏の新しいシリーズ『小鍋屋よろづ公事控』です。江戸時代を背景にしたこの物語は、小さな鍋屋「よろづ」を営む女将のお咲が、客の悩みを美味しい料理を通じて解決する姿を描いています。
客の悩みに対し心のこもった料理で応える女将は、元公事師という裏の顔を持ち、常連客からも相談を受ける存在です。美味しい料理で心も体も温める、そんな人情が詰まった物語は、疲れた心を癒してくれることでしょう。

他の注目作

この他にも多くの作品が1月にリリースされます。吉野万理子氏の青春小説『階段ランナー』は、高校生たちが厳しい環境に立ち向かう姿を描き、感動を呼ぶことでしょう。また、西村京太郎氏のミステリー『十津川警部わが愛する犬吠の海』は、その独特な設定で読者を惹きつけます。さらに、辻堂魁氏や門田泰明氏の歴史小説もあり、それぞれが異なるジャンルでの魅力を発揮しています。