アイヌ文化書籍貸出
2025-01-07 14:23:17

ウポポイが全国の高校にアイヌ文化書籍貸出サービスを開始

公益財団法人アイヌ民族文化財団が運営する、民族共生象徴空間「ウポポイ」は、2025年の1月まで全国の高校に向けて「UPOPOY LIBRARY」として知られるアイヌ文化関連の書籍貸出サービスの利用校を募集しています。この取り組みは、アイヌ文化の普及と理解を深めることを目的としており、令和6年度から実施されてきましたが、今年度からその対象を北海道外のすべての高校に拡張します。

この貸出サービスでは、アイヌ民族に関連する50冊の書籍がパッケージとして提供され、全国の高校図書館に半年間無料で貸し出されます。 日常生活でアイヌ文化に触れる機会が少ない地域の高校において、学生たちがアイヌ文化に気軽に触れられる機会を作り出し、彼らの文化に対する理解を促進することを狙っています。さらに、この書籍パッケージは、学校の教育旅行でウポポイを訪れる際に、事前・事後学習としても役立つため、訪問との相乗効果が期待されます。

令和7年度における貸出期間は、2025年の4月以降に最大6ヶ月間を予定しています。このサービスは貴重な機会であり、応募方法も簡単です。申し込みは2025年1月31日(金)までに専用のメールアドレスに送信することで完了します。応募の結果は2月中に通知される予定です。

令和6年度には、岡山県立岡山東商業高等学校や近畿大学附属広島高等学校等が貸出校として参加し、授業の合間に自由にアイヌ文化を体験できるイベント「UPOPOY LIBRARY EVENT」を実施しました。このイベントでは、生徒たちがアイヌ民族の楽器であるムックリ(口琴)の演奏体験を行ったり、アイヌ語の基本的な挨拶を学んだりするなど、実際に文化に触れる貴重な体験をしました。

ウポポイは2020年に北海道白老町にオープンし、アイヌ文化の復興や創造の拠点として広く知られています。国立アイヌ民族博物館や国立民族共生公園など、さまざまな施設を備えています。ここでは、自然の美しい景観の中でアイヌ文化や歴史を多様な角度から体験でき、多くの人々にアイヌ文化の魅力を伝える役割を果たしています。

アイヌ文化は日本の重要な文化遺産であり、次世代に受け継いでいくためにも、教育現場での理解が欠かせません。ウポポイのこの取り組みは、全国の高校生にとって大変意義深いものであり、彼らの視野を広げ、文化を理解するための一助となることでしょう。

また、ウポポイの公式サイトには、開園情報やイベントの詳細、アクセス方法などが掲載されています。興味のある方はぜひ訪問してみてください。入場料は大人1,200円、高校生600円とリーズナブルで、特別な体験プログラムも用意されています。ウポポイを通じて、多くの人々がアイヌ文化に触れ、理解を深める機会が増えることを期待しています。


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会社情報

会社名
公益財団法人アイヌ民族文化財団
住所
北海道札幌市中央区北一条西7丁目プレスト1・7 5階
電話番号
011-271-4171

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