北海道製油所プロダクションセンターのZEB化について
出光興産株式会社は、北海道苫小牧市に位置する製油所のプロダクションセンターを完全にZEB(Net Zero Energy Building)化しました。これは、年間の一次エネルギー消費量がゼロまたはマイナスの建物を指し、エネルギー効率を最大限に高めることを目指しています。本プロジェクトは、既存の建物を改修しながらZEB認証を取得した先進的な事例として注目されています。
プロダクションセンター概要
新たに改修されたプロダクションセンターは、原油の受け入れから製品出荷までを24時間体制で集中管理しており、その中で最もエネルギー消費が多い施設です。今回の改修工事では、高効率な空調・換気・給湯・照明設備を導入し、726kWの太陽光発電設備も新設されました。これにより、エネルギーの消費を大幅に削減するとともに、毎年約4,763GJの省エネを実現しています。
ZEB認証の取得
改修工事の設計段階で109%のエネルギー削減率が達成されたことが評価され、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)における最高ランクである5★のZEB認証を受けました。この取り組みは、国内において既存建物のZEB化改修としては最大規模とされています。
新たなZEB化の取り組みは、2050年のカーボンニュートラル目標に向けた社会的課題への対応でもあり、持続可能なエネルギー利用が求められる中で非常に重要です。お客様の安心・安全なエネルギー供給を実現するため、出光興産は今後のプロジェクトを推進していきます。
具体的な改修内容
1. 高効率設備への更新
- - 空調・換気・給湯・照明機器を高効率タイプに交換。
- - 消費エネルギーを56%削減し、ZEBの基準一次エネルギー消費量の50%以上に達成。
2. 太陽光発電設備の設置
- - 駐車場に726kWの太陽光発電システムを新設し、エネルギーの創出を図る。
未来の展望
出光興産は「中期経営計画(2026-2030年度)」において、既存の製油所や事業所を低炭素エネルギーや素材の供給拠点としていく「CNXセンター化構想」を掲げています。この中で、プロダクションセンターのZEB化を皮切りに、石油精製過程から発生するCO2の回収(CCS)や、再生可能エネルギーを利用したグリーン水素の製造などを進め、次世代エネルギー社会の実現を目指します。
まとめ
北海道製油所プロダクションセンターのZEB化は、持続可能な未来を見据えた重要なステップです。今後も出光興産は先進的なエネルギー技術の導入を進め、より環境に配慮した社会の実現に向けた努力を重ねていくことを誓います。さらに、エネルギー需給の変化にも柔軟に対応し、地域と共に成長する企業を目指していきます。今後の展開にぜひご期待ください。