アヤナバリが挑むプラスチック削減
2025年6月26日、バリ・インドネシアに位置するアヤナバリは、世界環境デーを記念してその環境保護の取り組みを公表しました。アヤナバリは2023年からすべての客室での使い捨てプラスチックアメニティを廃止した結果、年間約52トンのプラスチック廃棄物の削減を達成したのです。この取り組みは、今年の「プラスチック汚染をなくすために力を合わせよう」というテーマにぴったりと一致しており、アヤナが自然との共生を大切にしたホスピタリティを提供していることを示しています。
アヤナの総支配人、ジョルダーノ・ファッジョーリは、「ラグジュアリーは環境へ負担をかけてはいけない」と語り、環境保全活動のさらなる推進を誓いました。2023年のデータに基づくと、従来は1泊につき88gものプラスチックアメニティが消費されており、その年間の宿泊者数を考慮すると52トンという削減量は非常に意義のあるものです。
その他のプラスチック削減案
アヤナバリでは、飲料水をガラスボトルで提供するほか、生分解性の木製ルームキーやコンポスト可能な紙製のテイクアウト容器の導入を進めています。これにより、プラスチックの使用を削減する取り組みを強化しています。加えて、水の取得方法も見直されており、深井戸から持続可能に水を汲み上げているほか、今後は海水淡水化プラントの導入も予定しています。
また、リゾート内で調理用水には逆浸透膜処理水を使用し、環境へ与える負荷を軽減しています。食材調達の面でも地元生産者を重視し、リンバでは81%以上、アヤナリゾートおよびアヤナセガラでは57%以上が地元産品です。
廃棄物管理とエネルギー効率の向上
リゾート内の廃棄物管理にも積極的に取り組んでおり、使用済みの食用油をバイオディーゼル燃料に転換するためにグリーンスクールバリの「バイオバス」プログラムに参加しています。また、ガーデン廃棄物は月平均6トンが堆肥化されており、排水処理システムでの再利用が行われています。
再生可能エネルギーの活用でも、アヤナセガラを中心にソーラーパネルが導入されており、電力使用量を約15%削減しています。2025年末までにさらなる導入計画も立てられており、リゾート全体の持続可能な運営に向けた努力が続けられています。
自然環境を守る取り組み
アヤナバリでは、多様性と気候へのレジリエンスを高めるために活動も行っています。敷地内の養蜂場で毎月ブラックハニーを生産するなど、自然との共生を意識した取り組みが行われています。また、脆弱な沿岸環境の保護のためには護岸壁や防波堤の整備にも取り組んでいます。
現在、アヤナバリは観光業界での国際的なサステナビリティ基準であるアースチェックにおいてシルバー認証を保持しており、さらなるゴールド認証取得を目指して準備を進めています。ファッジョーリは、持続的な成長と責任あるホスピタリティの確立に向けた目標を掲げています。
今年の世界環境デーは、インドネシアを含む約175の国連加盟国が「プラスチック汚染を終わらせる」ための国際条約交渉を本格化させる2か月前にあたります。アヤナバリは、日々の小さな労力が集まることにより、環境問題解決への大きな変化へと繋がることを信じ、これからもその誓いを守り続けていくことでしょう。
アヤナバリの魅力
アヤナバリは、バリ国際空港からわずか12kmの距離に位置し、壮大なジンバラン湾沿いに広がります。94ヘクタールの広大なリゾート内には、アヤナリゾートをはじめとする4つの受賞歴ある施設があり、トリートメントルームやプライベートビーチなど多彩なアクティビティが揃っています。それぞれの施設は、バリの文化を反映したデザインと最新の設備を兼ね備えており、訪れる方々にとって特別な体験を提供しています。