栃の巨木と栃餅で紡ぐ昔語りツアー
2025年9月7日(日)、滋賀県長浜市余呉町で、栃の巨木と栃餅をテーマにした特別なツアーが開催されます。この地域は、琵琶湖の北端に位置し、豪雪地帯として知られています。冬の厳しい環境の中で、栃(とち)の木は人々の暮らしを支える重要な役割を果たしてきました。
栃の木について
栃の木は、寒冷地に生息する風雪に強い特性を持ち、特に余呉町の人々にとっては生活の知恵の象徴ともいえる存在です。この木から取れる実は食用として利用され、アク抜きなどの手間を掛けて餅や団子、粉ものなどに加工されてきました。そのため、栃の実は冬の貴重な食料として重宝されていたのです。また、栃の木は土砂崩れや雪崩から家を守る強い根を持ち、地域の「守り神」として親しまれています。
素晴らしいツアー体験
このツアーは、「高時川源流の森と文化を継承する会」の前田壯一郎さんが案内役として参加者を導きます。参加者は、JR余呉駅で集合し、その後バスで登山口まで移動します。そして、1時間ほど山道を歩きながら、栃の巨木が生える森へ向かいます。清らかな水音や鳥たちのさえずりに囲まれたこの時間は、まさに五感を研ぎ澄ます特別な体験です。
到着後、参加者は実際に栃の巨木に触れ、その神秘的な存在感を感じながらお弁当を楽しみます。自然と共に生きてきた人々の歳月を感じる瞬間です。
昔の物語を共有
昼食後には、かつてこの地域に住んでいた方による昔語りの時間が設けられています。豪雪に閉ざされた時代の生活や、栃の木にまつわる思い出、地域の知恵がどのように受け継がれてきたのかを、直接聞くことができます。その言葉の一つ一つが、参加者の心に響くことでしょう。
もちろん、ツアーでは栃餅も提供されます。手作業で丁寧に仕込まれたこの貴重な餅は、ほのかな苦みと懐かしい風味が特長です。
参加概要
- - 日時: 2025年9月7日(日)9:30〜15:00
- - 定員: 15名(最少催行人数は5名)
- - 参加費: 4,400円(昼食・保険料込み)
- - 集合場所: JR 余呉駅(9:30集合)
- - 持ち物: 飲み物、雨具、タオル、あればレジャーシートなど
ツアーは往復2時間の山登りを含むため、トレッキングシューズを推奨しますが、長靴や運動靴でも参加可能です。汚れても良い服装での参加をお願いします。
この特別なツアーは、自然散策や観光とは一線を画した、森と人々の歴史に触れる素晴らしい体験です。ぜひ、多くの方々のご参加をお待ちしております。詳細や申し込みについては、公式ウェブサイトをご確認ください。