i Labo株式会社、資金調達でH2ICEの未来を切り拓く
i Labo株式会社(以下、「i Labo」)は、東京都中央区に本社を置く企業で、内燃機関技術に基づくカーボンニュートラルの実現を目指しています。最近、同社はTPR株式会社や株式会社上組、株式会社三芳エキスプレス、出光興産株式会社といった複数の企業との協業から、第三者割当増資を通じて約8億円の資金調達を完了したことを発表しました。
この資金調達は、主にi Laboが目指す水素内燃機関(H2ICE)の量産技術の開発および新しい研究開発センターの建設に充てられます。i Laboは、持続可能なエネルギー社会の実現を視野に入れ、H2ICEの社会実装に向けた技術革新や供給体制の強化を進めていきます。
水素内燃機関(H2ICE)の開発
H2ICEは水素を燃料とする内燃機関で、その導入は化石燃料に依存しない持続可能なエネルギー供給を可能にします。i Laboは、H2ICEの開発を加速させるために、TPR株式会社と連携し、エンジンケース内の技術や量産に関する知見を活かしています。この協力によって、従来の内燃機関を水素エンジンにコンバートする事業を進め、それに伴い水素エンジンの開発体制を強化していく予定です。
特に注目すべきは、i Laboが今年の初めに発表した愛知碧南R&Dセンターの建設計画です。このセンターでは、さらに高度な技術開発や研究が進められ、将来的なH2ICEの生産に向けた基盤が整備されます。
企業との協業による影響
今回の資金調達において、TPRや上組、三芳エキスプレス、出光興産と協力関係を築くことは、i Laboにとって非常に戦略的です。
- - TPR株式会社は、エンジンケース内の専門技術を有し、H2ICEの開発に向けた重要な役割を果たします。
- - 株式会社上組は、港湾や物流分野で適したH2ICE搭載車両の設計・導入を進め、大型重量車の開発に協力します。
- - 株式会社三芳エキスプレスは、中型重量車の量産モデルでの運用実績からのフィードバックを提供し、市場投入の加速をサポートします。
- - 出光興産株式会社は、エンジンオイルの研究開発を支援し、i Laboが進める技術開発に対して重要な素材を供給します。
これらの協力関係は、H2ICEの開発や生産に必要な技術的資源を確保し、業界全体での脱炭素化を推進するためのシナジーを生み出すことになります。将来的な持続可能な社会への貢献を目指して、i Laboの舵取りが進むことに期待が高まります。
今後の展望
今後、i Laboは各企業との密接な連携を維持した上で、H2ICEの技術革新を進め、さらなる市場拡大を目指します。持続可能なエネルギー社会の構築に寄与するため、i Laboの活動はこれからも注目されることでしょう。
このように、i Labo株式会社は、水素エネルギーを軸にした新たな挑戦を続けており、その成果が国内外での注目を集めることが期待されています。
会社概要
- - 社名: i Labo株式会社
- - 代表者: 代表取締役 太田 修裕
- - 所在地: 東京都中央区銀座6-13-9 bizcube 8F
- - 設立: 2019年11月1日
- - URL: https://h2ice.co.jp/