新しいオーラルケア活動
2021-06-09 15:00:03

2030年に向けた新たなオーラルケア活動「インクルーシブ・オーラルケア」の取り組み

新たなオーラルケアの挑戦



2030年に向けて、ライオン株式会社はSDGsの目標「すべての人に健康と福祉を実現する」ための活動を展開しています。その中心になるのが「インクルーシブ・オーラルケア」です。この取り組みは、オーラルケアの重要性を伝え、社会や環境課題にも積極的に取り組むことを目指しています。

インクルーシブ・オーラルケアとは?



「インクルーシブ・オーラルケア」は、オーラルケアが持つ健康促進の力を最大限に引き出し、持続可能な社会の実現を目指す新しいアプローチです。この活動は、主に三つの「クレド」(行動指針)に基づいています。

ACTION① 子どもたちの自己肯定感の向上



このプロジェクトは、特に困難な状況にある子どもたちへの支援に重点を置いています。貧困とオーラルケアの相関関係に着目し、「おくちからだプロジェクト」を通じて、子どもたちが「歯と口の健康」の重要性を楽しく学べるプログラムを提案しています。具体的には、体験型のイベントを開催し、食事支援の実施により、彼らの自己肯定感を高めることを目指しています。

近年、日本国内の子どもたちの貧困問題は深刻化しています。これは、相対的な貧困状態にある子どもが7人に1人という現実を反映しています。特に、一人親世帯では貧困率がOECD諸国の中で最も高いと言われ、経済的な状況が子どもたちのオーラルケアに及ぼす影響は計り知れません。このため、子どもたちに自己肯定感を持たせるためには、自身の健康に対する認識を高める必要があります。ダンスやクイズを利用したコンテンツが、興味を引き、自発的な参加を促します。

ACTION② サステナブルなミント生産



ライオンは、オーラルケア製品に使用するミントの生産方法についても注目しています。特に、インド産の和種ハッカはその香味を完璧に仕上げるために欠かせない素材です。しかし、持続可能な生産方法が確立される必要があります。そこで、SAIによる認証を受けた農家とのパートナーシップを強化し、サステナブルな生産環境を築くことに取り組んでいます。この認証を受けるためには、厳しい基準をクリアしなければならず、農家を支援して認証取得を促進する取り組みが進められています。目標として、2022年までに認証農家を5倍に増やすことを掲げています。

長い歴史の中で培われたオーラルケア



ライオンは1896年からオーラルケアに注力しており、120年以上にわたり啓発活動を続けてきました。過去78年には「全国小学生歯みがき大会」を通じて、次世代の口腔衛生向上を目指しております。これらの活動を通じて、ライオンは全世代に向けた包括的なオーラルケアの必要性を訴えかけています。

「インクルーシブ・オーラルケア」は、単なる口腔衛生の向上を目指すだけでなく、地域社会や環境にまで視野を広げた持続可能なアプローチであり、未来の健康とは何かを考えさせられる活動と言えるでしょう。ライオンの取り組みは、これからも多方面に広がりを見せ、より良い社会の実現に寄与していくことが期待されています。

会社情報

会社名
ライオン株式会社
住所
東京都墨田区本所1-3-7
電話番号

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