最近、MMDLabo株式会社が実施した「2025年ことら送金に関する利用実態調査」の結果が発表されました。この調査は、18歳から69歳の男女10,000人を対象にした予備調査と、ことら送金の利用経験者300人を対象にした本調査で構成されています。調査期間は2025年10月17日から10月21日までの間に行われました。
調査結果の概要
この調査の結果、ことら送金の認知度が28.7%、利用経験が10.2%という結果が出ました。これらは前回調査と比べてそれぞれ3.6ポイント、2.5ポイントの上昇を示しています。また、ことら送金を未利用の方々の34.4%が今後利用したい意向を示しており、これは前回調査から7.4ポイントも増加しています。
現金を持ち歩く意識
調査では、現金を持ち歩きたくないと考える人の割合が20代で最も高く、30.8%という結果が出ました。一方、銀行口座からの出金を「月1回以上」行っている人は71.3%に達しており、銀行口座間での資金移動を行う人は76.3%という高い数字を示しています。
銀行間の資金移動
特に資金移動の方法については、ATMで現金を引き出してから別口座に入金するというスタイルが60.8%と最も多く、次いでアプリやネットバンキングで振込を行う人が49.5%という結果が明らかになりました。このように、現金からデジタルな送金手段への移行が進んでいる様子が浮き彫りになっています。
利用シーンと満足度
ことら送金の利用は、自分名義の他行口座への送金が95.7%と圧倒的に多く、家族や友人への送金もそれぞれ70.3%、65.3%を占めています。具体的には、自分の他行口座への送金が生活費、家族への送金がイベント費用、友人への送金が食事代の割り勘に関連していることが多いです。また、利用者の満足度は86.0%と非常に高く、特に「送金手数料が安い」「24時間リアルタイムで送金可能」「送金手続きが簡単」という点が評価されています。
今後の期待
一方で、ことら送金を未利用の方々が今後期待する点としては、セキュリティ対策や接続できる銀行の拡大が求められています。47.0%が新たな機能やサービスに「期待する」と回答しており、特にセキュリティ対策の強化に対して強いニーズがあることがうかがえます。
このように、ことら送金は多くの人々に認知され、利用されつつある一方で、さらなる普及を図るためにはセキュリティやサービス内容の充実が鍵となるでしょう。今後もこの動向に注目が集まります。
調査の背景
この調査は、現金からデジタル決済へのシフトが進む中、送金サービスがどのように利用されているかを把握するために行われました。調査の詳細はMMD研究所のウェブサイトにて確認できます。さらに、事前に行った予備調査の結果から、普段の生活におけるお金の扱いについての実態が多くのデータとして示されており、非常に興味深い結果が得られています。
今後も、ことら送金を含むデジタル送金サービスの進化が期待され、私たちの日常生活にどのように影響するのか注目していきたいですね。