エコマークが清掃用資材の認定基準案を発表
公益財団法人日本環境協会が進めるエコマークは、環境保全への取り組みをさらに強化するため、清掃用資材に関する新たな認定基準案を策定しました。この基準案は、消費者や事業者からの意見を募るため、2024年10月25日より公開されています。
新認定基準案について
新しい認定基準案「清掃用資材」は、エコな清掃薬剤と工具の使用を推奨し、業界全体の環境対応を促進することを目指しています。特に、ビルメンテナンス業界では、廃棄物の適正処理を重視し、これをガイドラインとして取り入れる取り組みが進行中です。2021年には既に「清掃サービス」という認定基準が制定されましたが、2024年にはさらに18社がこの認証を得る予定です。
認定基準案の詳細
新基準案は、主に二つの領域に分かれています。
1.
清掃用薬剤:化学物質の有害性を評価し、作業員や環境への影響に配慮した基準を設けています。2024年4月から化学物質管理者の設置義務化に対応し、リスクアセスメントに基づいた項目を追加。全14項目にわたる持続可能性の基準が設定されています。
2.
清掃用具:既存の基準に加え、金属製品や再生材料の使用比率、資源循環に寄与する設計が求められます。全13項目からなり、国家の環境政策との整合性も重視されています。
意見募集やセミナーの実施
エコマークでは、2024年11月24日まで意見を受け付けています。関心のある方は、
こちらからご意見をご送付いただけます。特に、11月20日から22日まで開催される「ビルメンヒューマンフェア&クリーンEXPO2024」では、詳細な説明会も行われるため、この機会に参加を検討してください。
エコマークの役割
エコマークは、1989年に設立され、ISO14024に基づく認定制度として広く認知されています。現在、約52,800点の製品が認定を受け、1,470社以上の企業がこの制度を採用しています。この制度の目的は、消費者が環境と暮らしの関係を理解し、持続可能な選択を行えるようにすることです。
エコマーク事務局では、さらなる環境保全のための活動を行っており、皆様の意見をお待ちしております。