TSUCHIYA株式会社が新たに開設した革新拠点「Technical Innovation Center」

TSUCHIYA株式会社が「Technical Innovation Center」を開設

TSUCHIYA株式会社（岐阜県大垣市）は、建設現場の課題を解決するための新しい拠点として「Technical Innovation Center」（以下、TIC）を設立しました。この新拠点は、ロボティクスとAIを活用して、建設業界の効率化や安全性の向上を目指すもので、初期テーマとしては以下の3つの開発が行われます。

重機の自動施工

TICでは、油圧ショベルの完全な自動化を目指し、知能技術株式会社（大阪）の協力を得て、ロボット技術とAIによる新しいソリューションを開発しています。これにより、作業の効率化だけでなく、安全面にも寄与することが期待されています。

進行中の開発では、実際の重機自動施工試験ヤードにおいて空撮写真も公開されており、プロトタイプの進捗がうかがえます。これらの取り組みは、建設業の未来を切り開く重要なステップです。

遠隔監視システム

TICは、遠隔からの監視システムも構築中です。このシステムは、現場に設置された定点カメラやウェアラブルカメラの映像を一元管理することで、安全性と品質管理を強化します。株式会社ネクストフィールド（東京）の協力のもと、気象情報や環境センサー情報の統合管理が可能なシステムも開発中です。

将来的には、過去の事故事例を基にした危険予知活動への展開や、AIによる画像解析を駆使した危険検知が重要な目標となります。これにより、現場の安全マネジメントの進化が期待されています。

構造設計支援ツール

TICでは、燈株式会社（東京）との共同で構造計算ソフト（SS7）へのデータ入力を支援するツール開発をスタートしました。このツールにより、データ入力の自動化が進み、業務効率が飛躍的に向上することが見込まれています。また、設計施工案件の増加に対応した設計精度の向上も目指しています。

Technical Innovation Centerの概要

TICの所在地は岐阜県大垣市内原1丁目191番地で、構造はRC造と一部木造からなる混構造となっています。この新たな拠点は、革新技術の実証と、次世代の施工技術の開発に力を注ぐための重要な場所となるでしょう。

TSUCHIYA株式会社は、この新しい取り組みを通じて、業界全体の技術革新をリードし、安全かつ効率的な建設現場の実現に向けて邁進する計画です。今後の展開にも注目が集まります。