リーガルテック社、農業分野を支える新支援ワークフローを導入
2023年10月、東京都港区にあるリーガルテック株式会社が、農業・種苗・農薬業界の研究開発及び知的財産(知財)部門向けの新たな支援策として「農業R&D情報整理・知財活用ワークフロー」を発表しました。この新しいプログラムは、知の資産化ナレッジベース「IPGenius」を導入した企業に向けて提供され、業界内での情報の整理と活用を効率化することを目的としています。特に、圃場試験報告書や育種記録、薬効評価データ、研究ノート、特許明細書などの情報を整備し、様々な条件に基づいて比較できる環境を構築しています。
農業分野の課題
農業・種苗・農薬の研究開発では、品種改良や栽培技術、薬剤製法など多様な情報を取り扱います。しかし、研究開発部門の情報は散在し、過去の研究結果を迅速に見つけたり比較したりするのが難しいという問題があります。
例えば、圃場試験が行われる地域や試験場は複数あり、その結果は各担当者のローカルファイルに散らばっています。また、異なる文書間での情報の表記が揃っていないため、同一の情報であっても、比較や検索に手間がかかる状況です。これらの問題は、試験条件や評価結果の整理にも影響し、効率的な作業を妨げています。
新しいワークフローの内容
新たに導入された「農業R&D情報整理・知財活用ワークフロー」では、以下のような機能が提供されます。
- - 試験区情報の抽出: 圃場試験報告書や育種記録から、試験区に関する重要な情報を整理。
- - 試験条件の整理: 播種日や施肥量などの栽培条件を共通軸で管理。
- - 呼称の整理: 品種名や薬剤商品名など、さまざまな表記を整理し、利用しやすくします。
- - 比較用の整理: 異なる年や地域の試験結果を比較するためのフレームワークを設ける。
- - 調査用検索語の生成: 技術要素や効果に基づく検索語を用意して先行技術調査に役立てます。
さらに、研究テーマの引き継ぎの際にも役立つ情報整理機能や、過去の研究成果の再利用を容易にする仕組みも含まれています。
導入の意義
この新しいワークフローを利用することで、農業分野の企業は情報の整理をスムーズに進められ、研究開発における思考や判断を重ねても、情報の一貫性を保ちやすくなります。
また、プロジェクトの担当者が異動した場合でも、過去の業務内容や研究の経緯が容易に引き継げるため、知識の損失を防止することができます。
今後の展望
リーガルテック株式会社は、農業分野以外にも、材料、化学、食品、化粧品、電子材料、ヘルスケアなどさまざまな業界にもこのナレッジテンプレートを展開し、研究開発や知財業務の課題を解決していく意向です。これにより、企業における研究情報の活用促進と、効率的な知識継承を図り、より良い業務環境を整備していく方針です。
本支援施策の詳細については、リーガルテック株式会社の公式ウェブサイトをぜひご覧ください。