未来に美しい過去を残すための「合作」の重要性
鹿児島県大崎町に拠点を置く合作株式会社(代表取締役:齊藤智彦)は、4月1日を「夢を発信する日」とするプロジェクト「April Dream」に参加しています。これは「行政、企業、住民といった様々な立場を越えた『合作(あわせてつくる)』が当たり前になる未来を描く」という大きなビジョンが根底にあります。今回、合作株式会社が目指す「美しい過去を未来に」という総合的なビジョンについて詳しく見ていきたいと思います。
合作の価値観
合作は「合わせて作ると、世界はもっと、おもしろい」をミッションとして掲げており、この理念を基に地域と人々の営みを大切にし、丁寧に未来を創造していく意思を込めています。150年後の未来に、当時の人々が、「彼らのおかげで今の豊かさがある」と語ってもらえるような仕事をしていくことが、合作の約束です。
特に、地域住民に対して「未来はどのようにすればいいのか?」という質問の代わりに、「大切にしたい過去は何ですか?」と尋ねることで、住民が笑顔を見せ、思い出を語る姿に立ち会うことが、未来への大切なヒントとなっています。実際、齊藤が2025年12月のミートアップで語った通り、そのような美しい過去を築くことが、未来の人々にとって大切であると信じています。
大崎町の背景とサステイナブルなまちづくり
合作株式会社の設立は2020年であり、その背景には大崎町が掲げる「サーキュラー・ヴィレッジ」構想があります。この構想は、全てのものが循環する町を目指し、リサイクル率日本一を17回受賞するなど、資源リサイクルの取り組みに注力しています。その中で、地域の課題解決には企業との協力が不可欠であるとし、様々な事業を展開しています。
特に、多くの視察を受け入れる中で「環境問題だけに焦点を当てた視察は本質的でない」との思いが強くなり、地域社会や人々が持つ価値観にも重点を置くようになりました。これにより、「サーキュラーエコノミー」という枠組みの中でも、地域や社会を維持しつつ持続可能な取り組みを進めています。
分断の解消と共創の大切さ
大崎町内外で進めている「サーキュラーエコノミー」や「循環型のまちづくり」において、分断の解消が肝要と考えています。異なる分野や文化、世代などの連携が欠かせません。資源の循環には、製造者、消費者、処理者が協力することが必要です。このような協力体制が築けない限り、循環が進まず、分断は生じてしまいます。
また、若者と高齢者、移住者と地元の人々との交流がないため、分断が生まれ、不満や不安を容易に引き起こすことがあります。地域活性化には、こうした非効率な分断を解消するアプローチが不可欠です。
5つの事業による「共創」の実現
合作株式会社は、現代社会に存在する「分断」の解消を目指し、5つの事業に取り組んでいます。それぞれの事業は官民の共創に基づき、地域の課題解決に向けた新たなスタイルを提供しています。
1.
官民共創の仕組み『寄附設計ラボ』 - 自治体と企業が社会課題を解決するための新たな仕組みを設計し、実行する場を創出。
2.
動静脈産業の連携『バラシンピック』 - 体験型競技を通じて製品設計と資源循環の現場をつなぎ、享楽的なアプローチで循環型社会への改変。
3.
地域おこし協力隊の制度活用支援 - 自治体と移住者のミスマッチを断ち切り、地域で自立した活躍を可能にする。
4.
循環のまちづくり『Circular Village Designing』 - 環境、経済、社会が調和した循環を推進するための施策。
5.
『タダイマ、オオスミ。』 - 大隅地域の魅力を都市部へと届けるイベントやメディア活動。
これらの事業によって、お互いの連携を促進し、持続可能な地域社会の未来を育てるための新たな道筋が築かれています。
まとめ
「合作株式会社」のミッションは、「美しい過去を未来に」残すことです。このビジョンを元に、地域の人々や企業と協力し、持続可能な社会を実現するための智慧と努力を継続的に重ねていくつもりです。私たちの活動は、次世代に美しい景色を残すため、常に協力しながら進んでいきたいと考えています。生活が豊かになるために、組織や個人を問わず、持続可能な未来のための共創を大切にし、次なるステージへと踏み出す準備が整いました。