アウトドア趣味の理想と現実
近年、自然と触れ合うことでリフレッシュできるアウトドア活動が注目されています。しかし、それに伴う出費が思った以上に積み重なる現実が見えてきました。今回の調査では、20代から40代の男女300名を対象に、キャンプや登山などの活動にかかる初期投資や維持費について探りました。
調査の概要
本調査はSong合同会社が実施し、対象者は全国のアウトドア趣味を持つ20〜40代の男女です。調査期間は2025年11月1日から13日までで、インターネットを通じて300名から有効な回答を得ました。
モデル世帯の紹介
- - ソロ派モデル: 29歳・独身・都内1K・車なし(公共交通+レンタカー)、活動内容:デイキャンプ・低山ハイク(月1回)
- - ファミリー派モデル: 36歳・夫婦+子ども1人・郊外在住・ミニバン所有、活動内容:オートキャンプ・高原ハイク(月1〜2回・連泊あり)
初期費用の現実
アウトドア趣味の出費で特に負担感のある初期投資を見ていきます。調査によると、キャンプと登山それぞれの主要な装備の初期投資中央値は次の通りです。
- - キャンプ: テント¥38,000、寝袋¥12,000、マット¥6,500
- - 登山: バックパック¥22,000、レインウェア¥18,000、登山靴¥25,000
加えて、これらの装備の平均的な買い替え周期は、キャンプ道具が3〜4年、登山装備が2〜3年とされています。
ユーザーからは次のような声が上がっています。
「雨で3連続中止。レンタル料が¥4,000まるごと消えました…」といった不安定な天候が影響する費用の発生や、
「靴は思ったより寿命が短くて、2年で買い替えました」といった備品の早期消耗を実感する声が寄せられました。
維持費の内訳
初期費用に加えて、アウトドア活動は継続的な維持費がかかります。以下は主要な費目別の平均額です。
- - 交通費: 38%(平均¥5,800/回)
- - キャンプ場・山小屋代: 27%(平均¥4,200/回)
- - 燃料・消耗品: 12%(平均¥1,500/回)
さらに、ユーザからは「ガソリン代と高速代で毎回¥7,000近く飛んでいく」という辛い意見や、
「子連れだとサイト代が高めで、1泊で¥10,000超えることも」といった家庭環境による費用の増加が指摘されています。
コスパ改善の工夫
増え続ける費用に対抗するため、実際に利用者が取り入れているコスト削減策についても調査しました。
- - レンタル: 必要な時にテントや焚き火台を借りる
- - 中古装備: 中古品を活用し、装備を20〜40%お得に入手する
- - オフシーズン割引: サイト料金が最大30%オフ
利用者からは「有名ブランドの中古バックパックを¥12,000で買えて満足」といった喜びの声や、「平日割のサイトは本当にコスパが良い」といった意見が多く見られました。
まとめ
アウトドア活動は心身を癒す素晴らしい趣味ですが、そのコストもリアルです。ただし、レンタルや中古品利用をうまく利用することで、出費を大幅に削減する方法もあります。賢い資金運用を通じて、自然を楽しむ時間をさらに充実したものにしていきましょう。